118641-2為替相場は連日の円高!・・・本当にそうでしょうか。チャートで考えましょう。
あえて日足のチャートを使わず、週足にしましょう。下のチャートは、米ドル/円(USD/JPY)の週足です。トライオートから引用しました。

201601usdjpy週足

今の円相場は円高でしょうか。直近の値動きをよく見ると、確かに円高方向に少し動いているな・・・と分かります。しかし、2012年からの為替動向を眺めますと、今の米ドル/円(USD/JPY)を円高と表現してしまうのは違和感を感じます。

1. 最近1年の動向を見れば、今は円高の水準にあるといえるでしょう。
2. 2015年の円安記録は125円でしたから、それに比べれば円高でしょう。

しかし、大局観を持ってみるならば、「今は円高ではない」という表現で良いと考えます。では、円高だという印象を持っているならば、なぜそうなるのでしょうか(その印象がないならば、とても素晴らしいことと思います)。


「強烈な円高」と感じる原因は?


では、大幅円高に感じてしまう原因を考えましょう。

原因1: マスコミの報道?

円高になった!とマスコミは報道します。そこで、思いっきり円高になったな・・・と感じてしまうならば、マスコミが原因なのでしょうか。

これに対してYESとするのは難しいと思います。なぜなら、マスコミは日々の出来事を報道するものであり、ここ最近の円相場だけを見れば、今の米ドル/円(USD/JPY)は円高だという内容に誤りはありません。


原因2: FX業者のウェブサイト?

FX業者のウェブサイトを見ると、今現在の為替レートが刻々と表示されています。そして、短い時間足のチャートも表示されている場合があります。そのチャートを見ると、すごい勢いで円高になっているように見えます。

では、FX業者のウェブサイトが原因でしょうか。

これも、YESと書くのは難しいでしょう。FX業者のウェブサイトはただ事実を淡々と表示しているだけであり、「今はすごい円高ですよ!」とは表示していないでしょう。


原因3: ポンド/円(GBP/JPY)が円高だから?

確かに、ポンド/円(GBP/JPY)は一気に円高幅を広げています。あまりに急激なので、超円高に思えるかもしれません。

しかし、週足で見ると、円高は言い過ぎではないでしょうか。過去の水準と比べると、「2013年前後の一気の円安の反動が起きたな」くらいに読むことも可能です。

また、ポンド/円(GBP/JPY)の値動きをもってすべて円高だと言ってしまうのは無理があるように思います。これは豪ドル/円(AUD/JPY)などでも同様と思います。


原因4: 米ドル/円(USD/JPY)を買って持っていて、含み損があるから?

買い持ちしていて含み損があるならば、現在の円高は強烈に感じると思います。その場合は、事前に定めた損切りポイントでしっかり損切りしましょう。損切りを避けることは破産への片道切符になりかねません。


原因5: 感覚で相場に接しているから?

感覚で相場に取り組んでいる場合も、現在の為替レートは大きく円高になったと感じるかもしれません。というのは、感覚で考えると、長期の大局観でなく、目の前の値動きに意識を奪われがちになるからです。

**********

目の前の値動きへの対応ももちろん必要ですが、大局観を失わないで、どっしりと構えてトレードに取り組みたいです。

→ 米ドル/円(USD/JPY)を売る場合のリスク-日銀の政策-
→ 2016年の米ドル/円(USD/JPY)の円高目途を予想!
→ 2016年為替予想!米ドル/円(USD/JPY)の見通しは?