083585-2豪州の政策金利発表時、同時に豪州準備銀行の声明も発表されます。米国などでも同様ですが、この声明が極めて重要ですので読んでおきたいです。

そして、豪州の声明を読む場合は、TWIの推移を頭に入れておくと理解しやすいです。

TWIは「Trade Weighted Index」の略です。詳細は先日の記事「中国と豪州はどこまで結びつきが強いか:TWIで予想可能です」でご確認ください。TWIとは、豪ドルの強さを把握するための指数です。

このTWIの推移は豪州準備銀行ホームページで公開されています。それをグラフ化したものは以下の通りです。1970年を100として指数化しています。

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このグラフを見ますと、最も低い数字が50弱、最高でも80弱です。1970年を100として指数化した数字ですから、1970年当時の豪ドルがいかに強かったかが分かります(数字が大きいほど豪ドル高です)。

また、2008年から2009年にかけての例外があるものの、2001年から2013年にかけて豪ドルが強くなり続けたことも分かります。リーマンショック後の大変な時期に豪ドルが上昇を続けたのですから、政策運営は大変だったかもしれません。


豪州準備銀行の声明


さて、豪州でも定期的に政策金利を見直して発表しています。そして、発表すると、その根拠や今後の見通しについて声明を発表しています。その文章の中には、為替レートについての言及もあります。

2017年5月の声明を見ますと、為替レートについてこんな文があります。

The depreciation of the exchange rate since 2013 has also assisted the economy in its transition following the mining investment boom. An appreciating exchange rate would complicate this adjustment.

この文章の趣旨は、こんな感じです。

「2013年以降の為替レート下落は、鉱業投資ブーム後の過渡期の経済を支えてきた。一方、為替レートの高騰はこの調整を難しくしている。」

これを、TWIのグラフで確認しましょう。下のグラフです。2013年以降の豪ドルの下落という部分は、赤の実線部分です。そして、為替レートの上昇で調整が難しくなると言っているのは、その後ろの破線部分です。

声明とTWIは完全に一致しています。

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このグラフを知っておくだけで、豪州準備銀行が「豪ドルが高い!」と不満をいうとき、なぜそう言えるのか?の理由が分かります。これを知っておくだけで、かなり理解しやすくなります。

→ 中国と豪州はどこまで結びつきが強いか:TWIで予想可能です