100910-2先日の記事「FX:金融トラブルの傾向」で、金融案件についてトラブルが発生している様子を確認しました。

今回は、そのようなトラブルが発生してしまう理由を考えます。 

私達の専門家に対する見方

ここでは、詐欺案件は対象外とします。詐欺はそもそも犯罪ですから、トラブルになって当たり前です。ここでは、投資する人も専門家も営業社員等も、全員が正直に動いているのにトラブルになる理由を考えます。

私達が日常生活を営むうえで、困ったら専門家に意見を求めます。

例1: 病気になったら・・・病院に行って、医者という専門家に診察してもらう。
例2: 英語を使いたい・・・塾などに行って、先生という専門家に教えてもらう。

専門家はその道のことを仕事にしてずっと生活していますから、私たちよりも圧倒的に高い専門性を持っています。勉強を経て資格も持っているでしょう。だからこそ教えてもらう対価としてお金を支払います。

そして、専門家に教えてもらった内容は、おおむね間違いがありません(もちろん、間違いはゼロ%だとは言えないでしょうが)。医者に薬を処方されたら、それを信じて服用します。「この薬は実は毒ではなかろうか?」なんて考えません。

そして、薬を服用して病気が治ります。

このような経験を積み重ねていますので、「専門家=正しいことを言ってくれる」という刷り込みがなされます。

投資の専門家は少し違う

しかし、投資に関しては少し・・・いや、かなり違います。

投資の専門家は、どんなに勉強を重ねた人であっても、どれだけ難しい資格を持っている人であっても、さらにはどれだけ投資で稼いでいる人であっても、かなりの確率で相場見通しを間違えます。上の例で出した医者の誤診率とは比較にならないでしょう。

よって、間違えることを前提にしなければなりません。

相場の専門家でもそうなのですから、営業社員の説明はさらにそうです。「今買えば儲かります!」のような言葉を投げかけられたら、一言いいましょう。

「『今買えば儲かります』と一筆書いてください。」

誰も書いてくれないはずです。仮に書いてくれたら・・・。その投資で損してしまったら、その紙を証拠にして裁判で勝てるかもしれません。

というわけで、医者や英語塾の講師などの専門家と、投資の専門家は本質的に異なるものです・・・ということを、学校教育で教えることはできないでしょうか?かなり重要だと思うのですが。

→ FX:金融トラブルの傾向
→ FXは簡単に儲かる?確実に儲かる?・・・そんなはずはありません。
→ FXで負ける理由(教育編)
→ 損する人が大勢いる理由