150924-2昨日の記事「世の中は、お金が余っていてどうしようもない模様。」で、家計部門の金融資産は増加の一方だということを確認しました。

しかし、金融資産は余ってないけれど・・・という方も多いと予想します。そこで、家計部門の金融資産の状況を確認しましょう。 

世帯別の貯蓄額の様子を確認しましょう。下のグラフは、横軸が貯蓄額、縦軸は割合(%)です。日本の各世帯が、どれだけの貯蓄額を持っているかという分布を表したものです。金融資産全体の分布ではありませんが、おおよその様子は把握できるでしょう。

(データ引用元:厚生労働省ホームページ

201601世帯貯蓄額

最も多いのは、「貯蓄ゼロ」だと分かります。その割合は16%にも上ります。

このカテゴリーに属する場合、働いていて給料があるうちは良いのですが、働けなくなったり、突然出費が必要になったりすると、途端に行き詰ってしまうという危険な状態です。一刻も早く、少しずつ貯蓄を増やすことが必要です。

また、1,000万円以上のカテゴリーも一定の割合で存在することが分かります。老後の生活を貯蓄と年金だけで過ごすと想定する場合、1,000万円では全く足りません。しかし、今1,000万円以上あるならば、心の余裕があるかもしれません。

老後資金という面で1,000万円では全然足りないという部分に関しましては、別記事「老後に必要な資金はいくら・・・?試算してみましょう」を参照してください。

合計しますと、1世帯当たりの平均額は1,047万円です。

次に、上のグラフを少し違う視点から見てみましょう。下のグラフの通りです。「貯蓄額が××万円未満の世帯割合」を示したものです。一番右が100%になります。

201602家計金融資産

このグラフを見ますと、貯蓄額500万円未満で全世帯の50%程度を占めています。一方、貯蓄額の平均は1,047万円です。すなわち、貯蓄額の大きい人が平均の数字を押し上げているということになります。

皆様の貯蓄額が500万円前後の場合、「平均の半分しかないよ・・・」と思ってしまうかもしれませんが、実は貯蓄額500万円くらいというのは国民の平均的な姿だといえるかもしれません。

さらに書けば、住宅ローンや自動車ローンなどがある世帯は少なくないでしょう。差し引きすると、日本の平均的な世帯の純貯蓄額はゼロに近いのかもしれません。

→ 世の中は、お金が余っていてどうしようもない模様。
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