
しかし、安値になるときは、意外に簡単に分かります。
暴落したら買い。
暴落ということは安値になるということです。よって、そこで買えばOKという判断になります。ここ数年で発生した大きな暴落を振り返りましょう。
2015年1月のユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)
下のチャートは、トライオートFXからの引用です(以下同じ)。青矢印部分で、1.20から0.85くらいまで、わずかな時間で一気に3,500pipsくらい暴落しました。よって、暴落時に買っておけば、その後の反発でプラスの成績を収められました。
と言っても、ゆったり為替がこの模様を見ていた口座では、スプレッドが500pipsくらいありました。よって、買うのは極めて困難ですが、チャートを見る限りは買うべきだったと言えます。

2016年6月のイギリス国民投票
次に、イギリスの国民投票を確認しましょう。この時は30円(3,000銭)近く、一気に円高になりました。その後も円高基調が続きましたが、反転して円安になっている様子が分かります。

暴落時はスプレッドがとんでもない大きさになりますし、値動きも尋常ではありません。そこで、証拠金に対して少なすぎるくらいの数量だけ買います。
そして、後はひたすら待ちます。暴落で誰もが恐怖におびえているときに買ったご褒美を、後日もらえるということになります。
では、この方法はいつも有効でしょうか。「いつも」という単語を付けると、はいそうですとは言いづらくなります。
米ドル/円(USD/JPY)
下のチャートは、米ドル/円(USD/JPY)の月足チャートです。矢印部分は2008年のリーマンショックです。2016年の現在から見れば、リーマンショックで買っても正解ということになります。
しかし、リーマンショックが起きたのは2008年です。その後、ダラダラと円高が続き、円安に反転したのは2012年後半のことです。リーマンショックの時の為替レートを超えて円安になったのは、2013年に入ってからです。

この間、「日本はもう終わるんじゃないか?」という閉塞感が日本中を覆っていました。米ドル/円(USD/JPY)=50円台もありうると言われたときもありました。というわけで、矢印部分で買って正解か?と言われると、少々怪しいかもしれません。
というわけで、ゆったり為替は、暴落で買うときは少しだけにしています。暴落で買って損することもあるでしょうが、全体的な傾向としては、買って吉だったことの方が多いと思います。