098243-2昨日(2016年7月6日)、金融先物取引業協会は最新のロスカット等未収金発生状況を公開しました。

この数字は、FXで預入資産額以上に損失を出してしまった顧客の人数と金額を公表するものです。

そこで、イギリス国民投票の結果を受けた状況を確認しましょう。 

イギリス国民投票でのロスカット等未収金発生状況

下の表は、金融先物取引業協会ホームページからの引用です。個人と法人別に、発生件数と発生金額がまとめてあります。

ffaj-20160706

イギリス国民投票は2016年(H28)6月です。表の一番下です。個人の結果を見ますと・・・

発生件数: 2,047件
発生金額: 193,553,000円(1.93億円)
1件当たり金額: 94,554円

2,000人以上の人が、預入証拠金をすべて失い、かつ、借金(追証)を背負ったということです。一人当たり金額は10万円弱です。

ゆったり為替はこの数字を見て、「金額が小さい」と思いました。というのは、2015年1月のスイスショックの数字を記憶しているからです。

そこで、スイスショックの数字を確認しましょう。

スイスショックでのロスカット等未収金発生状況

2015年1月に発生したスイスショックの際には、以下の数字でした。

発生件数: 1,137件
発生金額: 1,948,000,000(19億4,800万円)
1件当たり金額: 1,710,000円強

イギリス国民投票の結果と比べると、スイスショックは桁違いです。イギリス国民投票は、いつ行われるか事前に分かっていました。このため、リスク管理を万全にする時間がありました。

しかし、スイスショックは突然発生しました。しかも、スイス国立銀行(スイスの中央銀行)のいきなりの政策転換で、FX業者がいくつも破綻してしまいました。

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最後に、再び上の表に戻りましょう。よく見ると、イギリス国民投票以外でも追証が多数発生したことが分かります。

イギリス国民投票のように、いつもイベント発生前に時間があるというわけではありません。リスク管理は常に万全にしたいです。

→ イギリスのEU残留を問う国民投票:投票の結果と相場の動き
→ ロスカット等未収金発生状況から、リスク管理の重要性を考察!
→ スイスショックで発生した損失の状況はどんな感じだろう?