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ループイフダン

ループイフダンの両建て

2016年7月22日

ゆったり為替のループイフダンのリアルトレードでは、買いだけ実行しています。すなわち、一方的に円高になるときには利食いできません。

だったら、買いと売りの両方でループイフダンを稼働したらどうなるだろう?というわけで、ループイフダンの両建てを考察してみましょう。

(注:更新日時点で、リアルトレードは終了しています。プラスの成績で終えました。)

ループイフダンの両建てのメリット・デメリット

例えば、豪ドル/円(AUD/JPY)の買いでループイフダンをしているときに、同時に売りのループイフダンも実行しようというのがループイフダンの両建てです。

最初に、メリットとデメリットを考えてみましょう。

メリット1:為替レートが円高になっても利食い可能

下の図は、ループイフダンを使っているイメージです。青の曲線が為替レートの動き、そして、横線で買いを実行します。

loop-ifdone-1

買いのループイフダンを実行する場合、為替レートが円安方向に動けば利食いできます。しかし、円高方向に動くときには、ポジションを新規に作るものの利食いができません。

すると、一方的に円高に動くときにストレスとなるかもしれません。

こんな状況でも、両建てでループイフダンを実行していれば、そのストレスは軽減されるでしょう。なぜなら、為替レートが円高方向に動いても利食いするからです。

メリット2:追加で証拠金を入金する必要なし

これは、いわゆるMAX方式(マックス方式)と呼ばれるものです。

同一通貨ペアで買いと売りを同時に実行する場合、少なくない側の証拠金だけ準備すれば良いというルールです。

例えば、買いポジションで必要な証拠金が10万円、売りポジションで必要な証拠金は5万円だったとしましょう。この場合、実際に必要になるのは10万円だけです。15万円を準備する必要はありません。

すなわち、資金効率がとても良いということになります。

しかし、ゆったり為替がリアルトレードで実行しているループイフダンは、買いだけです。それは、両建てにはデメリットもあるからです。デメリットを確認しましょう。

デメリット1:大幅円安になる場合に損切りとなる

買いのループイフダンの場合、あまりに円高になると損切りになるかもしれません。しかし、円安方向はどれだけ進んでも損になりません。

一方、両建ての場合、あまりに円安に行き過ぎても損切りになる可能性があります。ゆったり為替は、これがどうも気になって両建てできません。

ただし、両建てすると、為替レートが上昇しても下落しても利食いできます。すなわち、買いだけの場合に比べて、利食い速度は最大で2倍になると予想できます。

このため、あまりに円安になって損切りする前にどんどん利食いを繰り返せば良いということになります。

デメリット2:スワップポイントの損が気になる

下のキャプチャは、アイネット証券ホームページからの引用です。

スワップポイントの大きさが書いてあります。ここで注目したいのは買いの側の数字の大きさではなく、買いと売りの数字の「差」です。

loop-ifdone-swap-20160719

例えば、豪ドル/円(AUD/JPY)を1万通貨買うと、毎日のスワップポイントは51円です。そして、1万通貨売ると、スワップポイントはマイナス61円です。

すなわち、売りの側のスワップポイントの方が大きいです。

あるいは、この差がなかったとしても、ループイフダンを実行していると、売りポジションだけが存在するという場合があるでしょう。例えば、大きく円高になってから円安に切り返すという場合です。

円高になるとき、買いポジションが増える一方で、売りポジションは利食いしますのでなくなります。

しかし、円安になるとき、買いポジションは利食いしますのでなくなりますが、売りポジションが増えていきます。すなわち、毎日のスワップポイントがマイナスになる可能性があります。

このデメリットも見逃すことはできないでしょう。

では、ゆったり為替は、ループイフダンの両建てを実行しないでしょうか。実は、検討しています。正確には両建てにならないですが、その構想をご案内しましょう。

ゆったり為替のリアルトレード構想

ゆったり為替のループイフダンを、ざっくりとおさらいしましょう。下のチャートは豪ドル/円(AUD/JPY)の長期チャートです。赤枠の範囲で買いのループイフダンをします。

すなわち、歴史的に見て円安の部分(89円よりも円安の部分)では、何もトレードできないというつまらない状態になります。

ループイフダン:audjpy

そこで、95円~108円くらいの間では売りのループイフダンもいいかな、と考えています。買いと売りが同時に存在するわけではないので、正確には両建てではありません。

では、売りのループイフダンを実行するときのスワップ損対策はどうしましょうか。

それは、円高の時に買いポジションを作っておくことでクリアします。例えば、豪ドル/円(AUD/JPY)=80円で1万通貨買うとしましょう。そうすれば、8,000通貨売っても毎日のスワップポイントはプラスになります。

そこで、8,000通貨分だけ売りのループイフダンを実行することを検討できるでしょう。

円安になったら売りのループイフダンを実行し、豪ドル/円(AUD/JPY)=110円になったら損切りです。同時に、80円という円高の時に買ったポジションも決済します。すると、損切りと利食いを合計すると、プラスになります。損切りしたのに損していません。

  • 80円で買って110円で決済(1万通貨): 利食い額は30万円
  • 平均100円くらいで売って、110円で損切り(8千通貨): 損失額は8万円
  • 合計: 22万円のプラス

これはかなり有力なプランだと思います。

  • 売りのループイフダンなのに、スワップポイントはプラス
  • 損切りをしているのに、損にならない
  • 為替変動で利食いも狙える

円高の時に買ってずっと持ち続けてスワップポイントを得るというプランも有力ですが、積極的に利食いを狙うほうが正直なところ面白いです。

このように、(正確には両建てでなくても)ループイフダンの買いと売りを組み合わせる方法は検討に値するでしょう。

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