083585-2日本の大手メディアは米金融政策について報道しますが、FOMCの発表をそのまま翻訳しているわけではありません。

このため、FOMCが本当に伝えたい内容が実は漏れているかも?という懸念が常に存在します。そこで、発表文は自分で読みたいです。

この種の英語は形式が決まっていますので、眺めてみましょう。 

FOMCの政策金利に関するページはこちらです。一部を抜粋します。

Inflation is expected to rise to 2 percent over the medium term as the transitory effects of past declines in energy and import prices dissipate and the labor market strengthens further. Near-term risks to the economic outlook appear roughly balanced.

仮訳:
エネルギー価格と輸入物価の下落の影響がなくなり、労働市場がさらに強くなるにつれて、インフレーションは中期的に2%に上昇すると見込まれる。経済見通しの短期的なリスクはおおむね均衡している。


ゆったり為替は翻訳家でないので、英語と日本語訳にズレがありますがご了承ください。完璧に訳すと変な日本語になるし、翻訳は本当に難しいと思います。翻訳家はエライ!

・・・翻訳家はエライというのが主題ではなく、ここで書きたかったのは、FOMCはリスクが均衡していると考えていることです。すなわち、経済が過熱するリスクと停滞してしまうリスクです。

政策金利が上昇傾向にありますと、どうしても私たちの目線は上方向になります。しかし、FOMCの文章を読むことによって、意識を修正することができます。


さらに、FOMCの声明文を過去から現在にかけて時系列で並べて比較すると、FOMCの経済に対する見方の変遷が分かります。ここまでやると時間と根性が必要ですので、かなりオタク的な感じになるかもしれません。

しかし、ゆったり為替のように月足でのトレードが多い場合は、経済指標を丹念に調べる必要があります。必要ならば、FOMCの文章も眺めることになるでしょう。

こういった情報は、一般的に日本語では流れません。

しかし、英語で全世界に公開されていますから、FX市場の多くのプレーヤーはこの情報を知っているわけです。しかも、FOMCの公開文ですから、欧米の主要なプレーヤーは全員読んでいると言っても過言ではないかもしれません。

なのに、日本のトレーダーは読まなくてもOK?なのでしょうか。

短期トレードがメインで政策金利はどうでも良いという場合もあるかもしれません。しかし、FOMCの英語はパターン化されていますし、読んでおきたい情報です。読んでおけば、日本語で変な情報が出てきても、完全無視を決め込むことができます。

→ 2017年以降の米政策金利見通し
→ ゆったり為替の米ドル円見通し:2017年の値動き予想