513513-1ユーロ/米ドル(EUR/USD)は、あまりボックス相場を形成する通貨ペアではないでしょう。

しかし、ここしばらく、週足レベルでボックス相場を形成しています。珍しいです。そこで、ユーロ/米ドル(EUR/USD)の今後を考えてみます。 

下のチャートは月足です。トライオートFXからの引用です(以下同じ)。過去15年くらいを掲載していますが、ボックス相場を形成した期間がほとんどないと分かります。

右端に赤枠で囲ったのが、今回のボックス相場です。

eurusd-monthly-chart

なお、上のチャートの中ほど、2007年から2013年ごろにかけて大きなボックス相場を形成していると見えなくもありません。しかし、値動きの範囲が1.20~1.60くらいと、極めて大きいです。4,000pipsくらいもあります。

よって、その期間はボックス相場というよりも、いくつものトレンド相場ができていて、上下のトレンドが相互に出てきたためにボックス相場のように見える、と考えるほうが自然かもしれません(その動きをボックス相場というのではありますが・・・)。


では、週足で確認しましょう。下の通りです。

eurusd-weekly-chart-1

最新の週足は下方向に動いています。ユーロ圏と米国の景況感格差を考えれば、自然かもしれません。しかし、このまま下方向に抜けていくには、いくつかのハードルがあるように見えます。

最初に、2本の補助線を追加したチャートをご覧ください。両方とも下値支持線です。為替レートが下方向に抜けるには、この2本をしっかりと超えなければなりません。2の補助線は2015年初めから形成されており、かなり強力です。

eurusd-weekly-chart-3

上の2本の補助線を突破しても、さらに壁がいくつか見えます。下の通りです。水平線を3本引きました。これらの線も、為替レートが下方向に抜けるための障害となるでしょう。

eurusd-weekly-chart-2

以上をまとめますと、ユーロ/米ドル(EUR/USD)が下方向に簡単に抜けていくようには見えません。下方向に行く場合は、ボックス相場の下限あたりで攻防戦が繰り広げられそうな気がします。

そして反発したら、再び大きなボックス相場でさまようということになります。

とはいえ、米国の政策金利が徐々に引き上げられ、景況感格差も広がる(または維持される)状態ですと、いずれ下方向に抜けるのでは?と思います。ただ、それがいつなのかは分かりません。

下方向に抜ければ、最大で1,000pips級の利食いを狙ってトレードしてみようと思います。

ユーロ圏には、イギリスのEU離脱問題、ギリシャ債務問題、移民問題など、問題が残ったままです。問題が解決する前に次の問題が出ている状況ですので、ユーロにとっては厳しい時代が続くかもしれないと考えています。