461637-1イギリス国民投票実施前の記事で、両建て戦略で攻めるのはリスクが高いと書きました。

では、実際に両建てした場合、どのような結果が待っていたでしょうか。確認しましょう。 

両建ての方法を確認


先日の記事では、2つの方法を紹介しました。それを先に確認しましょう。

1 事前に両建てしておいて、損切りよりも利食いを大きくする方法

下の図はポンド/円(GBP/JPY)が上昇する場合です。先に損切りが成立し、次に利食いが成立する様子を描いています。

実際はポインドは下落しましたので、上下反対になります。しかし、先に損切りが成立してそのあとに利食いが成立するという戦略は同じです。利食いと損切りの差が利益になります。

gbpjpy-ryodate-20160612


2 買いと売りの逆指値を同時に出す方法

現在値よりも上方向に買いの逆指値、下方向に売りの逆指値を出します。こうすれば、為替レートが一方向に大きく動くときに利食いを狙えます。

正確には両建てを狙っていませんが、両建てになりうる方法です。

buy-sell-20160612


両建て手法は成功したか?


では、上の2つの方法は成功したでしょうか。実行する人によって結果が異なると予想できますが、大まかに予想してみましょう。

最初に、ポンド/円(GBP/JPY)の5分足チャートを確認しましょう。トライオートFXからの引用です(以下同じ)。

gbpjpy-5m-chart-20160624

チャート中ほどに、窓のようになっている部分があります。これは、国民投票締め切りが午前6時で、維持派優勢が報道されたのがその直後でした。一方、午前6時前後はシステムメンテナンスです。為替レートの配信はありませんし、トレードもできません。

これを反映したものだと思います。

午前6時前の終値と、6時台最初の始値の間の距離がとても大きいです。私たちは選挙の最終結果を知っていますから、「たった1円ちょっとの差だな」と思うかもしれません。

しかし、1円も値が跳ぶというのは、通常ではありません。極めて大きなジャンプです。

その後の値動きは、下の通りです。下のチャートは30分足です。130円台前半まで円高になってしまいました。朝6時最初の円安の動きは、結果としてダマシのような働きをしました。

gbpjpy-30m-chart-20160624

これを踏まえて、両建て二つの成否を想像しましょう。

あらかじめ両建てする方法の場合、買いも売りも損切りで終わったかもしれません。午前6時ごろに残留派優勢との報道を受けて、円安に進行、これを受けて売りポジションを損切り決済します。

そして、買いポジションのみ残るのですが、それはその後の円高で損切りです。

一方、2つの逆指値を出す方法は、成功した可能性があります。買い注文が成立しますが、それは損切りで終了できたとしましょう。その後、売りの逆指値が約定して一気に利幅を広げるという内容です。

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