118641-2イギリスの国民投票では、どのような結果になっても為替レートが大きく動く可能性があります。

ならば、両建てを意識した戦略ができるかも?なのですが、リスクが大きいと思いますので確認しましょう。 

両建て戦略


この戦略は、国民投票の結果が出る前にポンド/円(GBP/JPY)の両建てをします。そして、買いポジションも売りポジションも、OCO注文で利食いと損切りを設定します。ただし、利食い幅を損切り幅よりもかなり大きくします。

下の図は、ポンド/円(GBP/JPY)が上昇する場合の様子を描いています。

為替レートが上昇すると、始めに売りポジションが損切りになります。その次に、買いの利食いが成立します。この2つの差が利益になります。

gbpjpy-ryodate-20160612

しかし、この方法は失敗に終わるかもしれません。

失敗のパターン1: 相場が乱高下する場合

ポンドが上昇して、売りポジションの損切りが成立したとします。さらに上昇して利食いできれば良いですが、利食いできる前に急落下して、買いポジションも損切りになる場合です。

国民投票の結果を受けた為替レートの動きは予想ができません。この事態になると痛いです。

失敗のパターン2: スプレッドが巨大になるとき


2015年1月のスイスショックのようなスプレッドが実現してしまうと、利食いと損切りの差よりも大きなスプレッドになるかもしれません。この場合は、トレードが成功しているのに損することになります。

ただし、スイスショックの時のスイスフランような500pips前後のスプレッドが実現するか?と問われれば、可能性は低いだろうとは思いますが・・・。あのときは、スイス国立銀行がいきなり政策を変更したので市場が大混乱しました。

今回は、国民投票があることが事前に分かっています。事前に分かっているか、それとも突然か。この差は極めて大きいと思います。


買いと売りの両方の逆指値注文戦略


この方法は正確には両建てではありませんが、買い注文とと売り注文を同時に出すので、両建てになりうる方法です。

下の図のように、上に行く場合は買い、下に行く場合は売ります。これを両方とも逆指値で出しておきます。うまくいけば、大きな含み益になります。

buy-sell-20160612

この方法にも、上と同じような欠点があります。

失敗のパターン1: 相場が乱高下する場合

ポンド/円(GBP/JPY)が上昇して買いが成立した後、急落下して売りの逆指値も成立してしまう場合です。すると、相場がどう動いても常に含み損になってしまいます。

失敗のパターン2: スプレッドが巨大になるとき

スプレッドが巨大になると、買いと売りの両方が成立してしまうかもしれません。この場合も、相場がどう動いても常に含み損になってしまいます。


では、トレードできないのか?


では、国民投票を受けたトレードはできないのでしょうか。ゆったり為替は、手動トラリピを検討しています。しかし、トレードしない方が良いと思います。

米雇用統計の値動きで利食いするのが得意だという場合は、今回のイベントでトレードできるかもしれません。

今回は米雇用統計の値動きよりも巨大になる可能性があります。しかし、米雇用統計発表後の値動きで上手にトレードできるなら、もしかして成功できるかも(しかし、推奨はしませんが)。

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