118663-22017年7月末から8月にかけて、ビットコインはビッグイベントを迎えます。成り行きによっては、ビットコインの価値を大きく引下げかねない内容です。

そんな重要なイベントなのに、詳細が良く分かりません。なぜかと言えば…

イベント内容の確認


最初に、この重要なイベントの内容をざっくりと確認しましょう。専門用語を可能な範囲で排除して書いてみます。

ビットコインの送金能力に比べて送金要請量が多くなり、結果として送金手数料の高騰を招きました。そこで、ビットコインのシステム変更が必要になったのですが、採掘者(マイナー)間、あるいはプログラマーも交えて対立が厳しく、前に進みません。

そこで、業を煮やしたユーザー側が、強制的にプログラムを変更することを打ち出しました。UASFと呼ばれるこのプログラムは、2017年8月1日に開始予定です。

これに対し、ケンカしていたマイナーが団結し、7月中にsegwit2xというプログラムを実行することを打ち出しました。また、UASFに反発するグループが、独自にUAHFというプログラムを公開し、こちらも強制的にビットコインを修正する姿勢です。

三つどもえの争いです(正確には、プログラム修正に向けた動きはもっとたくさんあります)。

ビットコインが分裂する事態になれば、ビットコインへの信用に大きな傷がつくことでしょう。仮想通貨自体が衰退するとは思いませんが、ビットコインが衰退する可能性はあるでしょう。

というのは、性能面でいえば、ビットコインよりも優秀な仮想通貨はいくつもあるのですから。

なお、最も良いシナリオは、Segwit2xが無事に実施され、UASF独自の存在価値が事実上無効化され、UAHFが実行されないというパターンです。Segwit2xが実行される場合、その後のブロックサイズ拡大も無事に終了するという条件も必要です。


分からない・・・


こんなに重要なイベントがもうすぐあるのに、良く分からないことがいくつか。segwit2xと、UASFはプログラムの内容にあまり差がないようです。ならば、なぜマイナーはUASFを受け入れずにsegwit2xを採用するのか?です。

「2x」という言葉からも分かりますとおり、プログラムを改修後、ビットコインのブロックサイズを2倍にする予定です。segwit2x採用後3ヵ月で2倍にするそうですが、しかし、肝心のプログラムはまだ完成していないようです。

リスクが高くない?というわけです。

そこで、あちこち情報を調べるわけですが…良く分かりません。ゆったり為替がそう感じる理由をいくつか列挙します。


理由1: マイナーの会議内容が不明

主要なマイナーが集まって会議が開催されています。しかし、議事録が詳細に公開されれば良いのですが、どうにも見つかりません。公開されてないのでは?という感じです。見つかる情報は、どれも本質に迫っていない感じがします。

特に、ユーザー側が打ち出したUASFに対して、なぜマイナーがsegwit2xを対抗として出してきたのか、その理由が分かりません。マイナー間でケンカしていたのに、いきなり手を組んだイメージです。segwit2xのプログラムはまだできていないのに。


理由2: ビットコイン・コミュニティの文章が独特

ビットコイン開発者やマイナーは、インターネット上で頻繁に意見交換しています。そこで、そこに踏み込んで読もうとするのですが、どうにも辛いです。当然ながら、内輪の人間に分かる文章で書かれているので、ゆったり為替のような部外者には大変です。

・やたらと文章が長い
・辞書にも掲載されていないような意味の単語が、かなりある

ゆったり為替は、読むのをあきらめました。自分もプログラマーになるぞ!くらいの勢いならば読めますが、そこまで気合は入っていません。

あるいは、有力なマイナーは中国系が多数らしいので、重要情報は中国語で公開されているのかなあ…。そうだったら、ゆったり為替は中国語を読めないので、あきらめるしかありません。


ビットコインは、少数の利害関係者に支配されているのか


ビットコインは、非中央集権型で世界中のコンピュータが管理するという思想でした。しかし現状は、少数の有力者が支配権を争う群雄割拠状態だと思います。

・少数の有力マイナー
・少数の有力プログラマー
・少数の有力利用者

このあたりが、ビットコインの支配権をめぐって争っているように見えます。ビットコインは、当初の理想図から大きく離れていると感じます。

そうではありますが、仮想通貨は有力な資産配分先になると思います。あとは、「自分の資産の何%を、どの仮想通貨に投入するか」の判断だと思います。


取引所の情報発信に注意


なお、私たちが買って持っているビットコインは大丈夫か?ですが、ビットコインを預けている取引所が発信する情報に注目しましょう。可能ならば、毎日見たほうが良いと思います。

(1)悪い事態になる場合の取引所の対応
(2)私たちはどうすべきか
(3)純粋な情報提供

このあたりの情報発信があるはずなので、見ておきたいです。

なお、(3)の純粋な情報提供さえも、取引所のホームページでなかなか見つかりません。状況の推移が読めないので、あやふやな情報を提供して顧客を混乱させたくないという意図があるのかな…と予想しています。

2017年7月18日追記:
仮想通貨取引所の業界団体であるJCBA(日本仮想通貨事業者協会)からリリースが出ました!
→ 8月1日に予期されるビットコイン分岐危機に向けた対応について