267219-2豪州準備銀行(RBA)ホームページが公開している各種チャートは、極めて簡単に検索できて見やすくて、とても利便性が高いです。

そこで、公開チャートを利用して、豪州経済を簡潔に確認しましょう。 

→ 豪州準備銀行ホームページ(チャートパック)

オーストラリアの経済で重要な位置を占めているのは、石炭・鉄鉱石といった商品(コモディティ)です。そこで、コモディティ価格(インデックス)の推移を確認しましょう。

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グラフを見ますと、現在の数字はイメージよりも悪くないのでは・・・?という感想を持つ皆様が多いかもしれません。

確かに、2011年ころの高値から比べますと、現在の価格は大きく下落しています。しかし、1990年代や2000年代前半の指数と比較しますと、現在の価格はかなり高いというデータです。


そこで、次に交易条件を確認しましょう。

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交易条件の説明は割愛させていただくとしましょう。大雑把に見て、数字が大きいほうがGoodです。という観点で見ますと、現在の数字は2010年代初めよりも大きく低下していると分かります。

しかし、1950年~2010年くらいと比較しますと、悪くないんじゃない?という感じがしてしまいます。


そこで、次は企業による投資の状況を確認しましょう。下のグラフです。

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このグラフは、投資額がGDPの何%を占めているのか?という推移です。2012年ころを境にして、一気に大きく下落している様子が分かります。豪州の成長が伸びてこない理由は、私企業による投資の停滞または減少が大きな原因のひとつなのでは?と予想できます。

再び資源価格が高騰して輸出数量が増えれば、投資が復活する可能性があります。あるいは、価格高騰や輸出数量増がなくても、設備が陳腐化すれば更新投資を期待できます。

しかし、更新投資では投資の大幅な増加を期待するのは難しいでしょう。よって、再び世界経済が力強く成長するのを期待しながら待つということになります。


では、直近の資源価格の推移はどうなっているでしょうか。下のグラフをご覧ください。

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チャートは3つに分かれています。左から、鉄鉱石、発電などの用途の石炭、コークス用炭(製鉄などで使用)です。

青線: オーストラリアの平均的な輸出価格
オレンジ線: スポット価格

オレンジ線の価格上昇が著しいと分かります。青線とオレンジ線がこれだけ離れたまま推移するとは考えづらいので、青線も次第に上昇してくると期待できます。

すなわち、豪州から見てハッピーな状態です。

現在の消費者物価指数(CPI)上昇率やGDP成長率は期待通りではないかもしれません。しかし、直近の資源価格推移を見ますと、豪州復活の日は近いのかも?と期待したくなります。


以上の通り、豪州準備銀行(RBA)の公開データを使って簡単に分析してみました。これらのデータは苦労の末に見つけたものではなく、RBAが分かりやすくまとめて公開してくれています。しかも、最新データを毎月掲載してくれます。

素晴らしいデータですので、ぜひ使ってみてください。

→ 豪州や世界の経済状況を簡単にグラフで知りたいなら