118663-2最近の連続記事で、豪ドル/米ドルが大幅下落すれば、米ドル/円が円安になっても豪ドル/円が円高記録を更新しうることを確認しました。

では、米ドル/円が円安の場合に豪ドル/円は円高になる、という例は過去にあったでしょうか。

円安になるとき、ほぼすべての通貨に対して円が弱くなるイメージはないでしょうか。例えば、米ドル/円(USD/JPY)が円安ならば、豪ドル/円(AUD/JPY)もポンド/円(GBP/JPY)も円安だということです。

そこで、過去の値動きを確認してみましょう。下のチャートは、米ドル/円と豪ドル/円の20年チャートです。米ドル円の方が、おおむね為替レート水準が高かったことが分かります。

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そして、円高・円安の方向もおおむね一致しているように見えなくもありません。そこで、ゆっくり確認しましょう。米ドル/円と豪ドル/円で、円高・円安の方向が逆だった時期はあるでしょうか。

下のチャートに赤枠を追加しました。この期間は、概ね逆方向に動いていると見て良いでしょう。

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すなわち、米ドル/円は円安に動いているのに豪ドル/円は円高だぞ!という記事が年単位で存在することになります。

豪ドル米ドル=0.4になったら、豪ドル円は?」の記事では、米ドル/円は円安、豪ドル/円は円高という前提で記事を書いています。しかしそれは、過去の実績から見れば十分にありうることだと分かります。

ゆったり為替のこの種の記事の使い方としては、「豪ドル/円(AUD/JPY)は円高になるから円買いで勝負だ!」はあまり適切でないと思います。「円高になる可能性があるから、実現しても慌てずに済むように心の準備をしておこう」が良いと思います。

円高になってから慌てて考えても、良い思考はできないと思います。なぜなら、慌てているからです。実現しそうになったら、あるいは実現したらどうするか?について、あらかじめ繰り返し考えておくのが吉でしょう。

長期チャート分析(2017年5月)
→ トルコリラ/円(TRY/JPY)
→ 米ドル/円(USD/JPY)
→ 豪ドル/米ドル(AUD/USD)
→ 豪ドル米ドル=0.4になったら、豪ドル円は?