460271-1高金利通貨ペアとして人気を集めているトルコリラ/円(TRY/JPY)ですが、近年は円高一辺倒です。さらに、2018年5月に大きく円高となりました。

そこで最初に、トルコリラ円の推移をチャートで確認します。次に、トルコリラ円をトレードしている人々の損益状況を考察してみます。

トルコリラ円の日足チャート

最初に、トルコリラ円の日足チャートを確認しましょう。セントラル短資FXからの引用です。

チャートの左側で、円高になっている様子が分かります。しかし、チャートの半ばから横ばいに転じており、おおむね穏やかな値動きに見えなくもありません。とはいえ、縦軸の目盛が1円ですから、値動きが大きいことが分かります。

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上のチャートで、値動きが穏やかに見えなくもないのは、これが日足チャートだからです。次に、週足チャートで確認しましょう。

トルコリラ円の週足チャート

週足チャートを見ますと、ひどい円高になっていることが分かります。縦軸のメモリが2円単位です。為替水準は20円台~30円前後なのに、メモリが2円単位というのはすさまじいです。

売りで仕掛ければ、楽しい展開だったと言えそうです。

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ちなみに、ゆったり為替は姉妹サイト「FX究極のスワップ派」で、トルコリラ円を1万通貨だけ買っています。

大幅円高なのに買いで勝負しているので、含み損が大きくなっています。これは想定内なので、スワップポイントで挽回する予定です。

トルコリラ円の月足チャート

さらに、月足チャートでも確認しましょう。2014年末に53円台を記録しています。そして、2018年7月は20円台前半です。

わずか4年弱で、為替レート水準は半分以下になってしまいました。トルコの政治・経済等の不安定さが、そのまま為替レートに反映されていると言えそうです。

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この状況を受けて、日本でトルコリラ円を取引している人の損益状況は、どうなっているでしょうか。損益に関する公開資料はないので、別の資料から推測します。

トルコリラ円の売買動向

くりっく365は、実に様々なデータを公開してくれています。そこで、くりっく365の公開データを使って、トルコリラ円の売買動向を確認しましょう。

最初に、顧客の「買い数量」と「売り数量」の推移です。縦軸の単位は「万枚」です。1枚は1万通貨です。

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青線が、赤線よりも圧倒的に上にあることが分かります。青線はもちろん「買い」です。そして、赤線は「売り」です。

多くの人が買いで勝負していて、チャートは大幅円高だという状況です。すなわち、トルコリラ円を売買している多くの人が損失を計上している、と言えそうです。

上のグラフをよく見ると、2018年に入ってから、売りで勝負している数量がジワジワと増えている様子が分かります。そして、買いの数量は、2018年3月から減少に転じていることが分かります。

そこで、買いの数量を売りの数量で割ってみました。下のグラフです。

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買いの数量が圧倒的に大きいので、倍率は最高で25倍を超えています。しかし、最近は10倍を下回っていることが分かります。

売りで勝負すると、スワップポイント損が大きいです。それよりも為替レート変動の方が大きいと見越して、売って勝負している人が増えているようです。一方で、買いで勝負していて、損に耐えられず撤退している人も多そうです。

トルコリラ円との付き合い方

以上の状況や、ゆったり為替の過去記事を踏まえますと、トルコリラ円との付き合い方(案)は以下の通りです。

1.レバレッジは低く。1倍台が望ましい。
2.新興国通貨ペアに投入する証拠金は、自己資金全体の10%未満。

米ドル/円などの先進国通貨ペアとは、大きく異なります。プロが扱うことはないリスクが高い通貨ペアである、という認識が必要と思います。