featured-image「トルコリラ円の記事は、いつもよりもアクセスが多くていい感じだなあ…」と知り合いに話したところ、「含み損が大変で、救いを求めてあちこち閲覧しているのでは?」という指摘が。

そうかもしれない…というわけで、トルコリラ円を買っていて含み損で苦しい場合の対処法を考察します。

トルコリラ円の長期推移

含み損の対応を考える前に、そもそもトルコリラ円はどういう通貨ペアなのか?を確認しましょう。

2014年8月の記事で既にご案内していますが、トルコリラ/円(TRY/JPY)で長期的な円安を望むのは厳しいです。具体的に、1990年以降の長期チャートで確認しましょう(データはEVDSから引用)。

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まるで、反比例のグラフのようです。このようなチャートになってしまう理由ですが、2005年1月に100万分の1にデノミしたためです。

100万分の1にデノミせざるを得ないような、強烈なインフレだったということです。トルコの金利が高いのは、インフレ率が高いからということになります。

上のチャートでは値動きが分かりづらいので、デノミ後の2005年以降のチャートを確認しましょう。年単位で円安に推移することもありますが、長期的には円高方向に進んでいます。

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一番上のチャートは、1990年以降のデータです。EVDSでは1981年以降のデータを得られますが、1981年以降のチャートで見ても、反比例のグラフのように見えることに変わりはありません。

すなわち、過去40年近くにわたって、基本的には延々と円高が続いてきたということになります。

今後、継続的に円安に反転する可能性は、なくはないでしょう。しかし、トルコの内憂外患を考えますと、過去40年近く継続してきたトレンドが今後も継続する、と考える方が自然だと思います。

スワップポイントを狙うトレードで確認すべき期間

スワップポイントが高いからという理由だけでトルコリラ円を買った場合、上のチャートを見るとびっくりするかもしれません。デノミ調整後で、1990年にはトルコリラ円は6万円を超えていました。それが、今では23円台です。

そして、スワップポイントを狙うトレードは、年単位の長期間になります。

そこで、確認すべきチャート期間は、少なくとも10年以上必要と思います。ゆったり為替の分析を踏まえますと、バブル経済崩壊後の1990年代初頭以降のチャートは見ておきたいと感じます。

トルコリラ円を買って持っていて苦しいという場合、今回は授業料を支払うこととなりました。

しかし、確認すべきチャート期間について勉強できました。次回以降のトレードで挽回を狙えます。チャートの動きを見れば、レバレッジは何倍が適切か、あるいは、そもそもトレードすべきか、などを検討できます。

ゆったり為替は、1990年代後半から2000年代を通して、ずっと負け組でした。それでも、生き残っています。あきらめずにしぶとく勉強する姿勢が大切です。

含み損を抱えたポジションの対処法

では、本題です。含み損を抱えて困った…という場合、どうしましょう。まず、取引開始時のプランを確認します。その結果、当初のプランと現状に大きな乖離が見られる場合、ポジションを全部損切りするのが基本です。

トレードで100%勝つと考えるのは無理があるので、今回はあきらめて損切りします。そして、次回以降の復活を狙います。

当初のプランは存在しない、ただスワップポイントが大きいから買ったんだ、という場合もあるでしょう。この場合も損切りです。プランのないトレードは、開始時からリスクが大変高い状態になっています。いったん損切りです。

ポジション全部を損切りしないで抵抗したい場合

「プランと違ったら損切り」というのは、たいていのトレード本に書いてあるでしょう。頭ではわかっているけれど全部損切りするのは嫌だ!という場合はどうしましょうか。

頑張って抵抗してみるのも良いと思います。ここで頑張って、経験値を積みます。

まず最初に、どこまで円高になったら強制ロスカットになるのか確認します。多くのFX業者では、管理画面でこの数字が出ていません。自分でエクセル等で計算します。

プラン1:放置

強制ロスカットまでの距離を確認すると、含み損の割には強制ロスカットまで余裕があるな、という場合があります。

この場合は、そのまま放置でスワップポイントを毎日もらうのが選択肢になります。

プラン2:一部だけ損切り

「全ポジションを維持するか、それとも全部損切りするか」と考えるから、大変つらいです。そこで、一部だけ損切りします。可能ならば、今まで得たスワップポイントよりも小さい損失で済むようにします。

こうすれば、実現益(スワップポイント獲得額)よりも損切り額を小さくできます。

含み損がまだ多くありますから、この考え方は気休めにすぎません。しかし、損切り額よりも実現益の方が大きい(すなわち、プラスである)という状態にすると、精神的な安定に役立ってくれるでしょう。

また、損切でポジションを減らした分だけ、証拠金に余裕ができます。すなわち、円高への抵抗力が付きます。どこまで円高になったら強制ロスカットになるのか、計算して確かめましょう。

プラン3:ナンピンする

プラン3としていますが、ナンピンするのはダメです。含み損で苦しいのに、さらにポジションを増やしても、自分の首を絞めるだけです。

他の通貨ペアならば、ナンピンで買値の平均値を下げて円安を待つ、という方法が使えるかもしれません。しかし、トルコリラ円に関しては、この方法はリスクが高すぎます。上のチャートで確認した通り、過去40年間円高が継続しているためです。

プラン4:円高でも強制ロスカットにならない状態を目指す

ゆったり為替の公開トレードが目指している方法です。トルコリラ円=0.01円になっても強制ロスカットにならない状態にすれば、円高は怖くありません。この状態を狙います。

最近のトルコリラ円の円高ペースを勘案しますと、レバレッジは2倍でも高すぎる印象があります。1.5倍よりも小さくすると安全度が高くなると思います。