放心ネコ先日、バイナリーオプション業者のBinary.comが、日本市場からの撤退を発表しました。

ゆったり為替は、Binary.comのオフィスを訪問するなどして、経営陣と意見交換してきました。しかし、事業展開がうまくいかず残念です。そこで、日本におけるバイナリーオプションの状況を確認しましょう。

バイナリーオプションの取引高

最初に、日本におけるバイナリーオプションの取引高を確認しましょう。データは全て金融先物取引業協会からの引用です。

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取引高がジワジワと減少している様子が分かります。2016年半ば以降、月間取引高は300億円~400億円くらいです。

では、この300億円~400億円という金額ですが、どれくらいの大きさでしょうか。バイナリーオプションが日本で大流行!と言える数字でしょうか。比較するために、FXの取引高を確認しましょう。

店頭FX取引金額

下のグラフは、店頭FX(くりっく365以外のFX取引)について、取引金額の推移を示したものです。年ごとに上下動がありますが、2012年までと2013年以降で、取引高が大きく違うことが分かります。概ね順調と言えるかもしれません。

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そして、縦軸の単位を見ますと、「兆円」です。2018年は、1か月間で300兆円~400兆円の取引高があると分かります。

ここで、もう一度、バイナリーオプションの取引高を確認しましょう。バイナリーオプションの月間取引高は300億円~400億円です。桁が全然違います。FXに比べて0.1%くらいしか取引がないことが分かります。

Binary.comは独自性の強いサービスを打ち出していました。サービスの横並びを打破し、新規顧客を集めるきっかけになるか、注目していました。

しかし、新規参入するには、日本の市場規模は小さすぎたようです。

バイナリーオプションの稼働口座数

では、日本でバイナリーオプションをしている人数は、どれくらいいるでしょうか。これを考えるために、稼働口座数を確認しましょう。稼働口座とは、1か月のうちに1回以上の取引をした口座を言います。

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見事なまでの右肩下がりです。バイナリーオプションの既存顧客にとっても、バイナリーオプションは魅力に欠けているということを示唆しています。

もう一つ、バイナリーオプションの口座数推移を確認しましょう。取引の有無にかかわらず、口座が全体でどれくらいあるかを示すものです。

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口座数そのものは、増えていることが分かります。すなわち、「口座を作ってみたけれど、継続して取引したくない」という顧客が多いことが予想されます。それに加えて、既存顧客が離れてしまい、稼働口座数の減少となっている可能性があります。

なお、稼働口座数が着実に減っているのに対し、取引高は何とか維持できています。これは、バイナリーオプションが大好きという顧客が一定数存在し、彼らが投入額を増やしつつ売買しているからでは?と予想できます。

ゆったり為替のバイナリーオプション取引

では、ゆったり為替は、バイナリーオプションをどれだけ取引しているでしょうか。全くしていません。口座だけ持っています。

日本のバイナリーオプションは、2013年11月から新制度がスタートしました。この新制度は、ゆったり為替にとって実に不都合で、やる気を完全に失いました。このため、今後も再開予定はありません。

ただ、全然ダメかと言えば、そうでもありません。Binary.comのサービスは興味深いものでした。数点の改善を提案していまして、それが採用されたら、再びバイナリーオプションを始めるつもりでいました。

バイナリーオプション復活のためには

このまま様子見を続けると、バイナリーオプション業界はさらに縮小するのでは?と予想できます。すると、従来からサービスを提供していた会社も撤退しかねません。

選択肢が狭くなってしまうのは、私たちにとって残念なことです。

この状況を劇的に改善する方法は分かりませんが、業界の自主規制が厳しすぎると感じます。サービス展開の柔軟さを確保し、ブロガーがバイナリーオプションについて紹介する際の禁止用語を大幅に減らすことにより、いくらかの改善を見込めるのでは?と思います。

→ 日本人のトレード能力は、高いのかもしれない。