featured-imageロイターの報道によると、ゆうちょ銀行副社長が、ビットコインの適正価格は100米ドルだと発言したそうです。

そこで、今回はこの発言について考察してみます。

ゆったり為替がインターネット上で何か情報を見つけた場合、「それは事実かどうか」を必ず確認します。インターネット上の情報は間違いの可能性があるという前提で行動しています。そこで、発信源を探すと、ありました。ロイターの記事です。

→ ロイターの記事

ただし、この記事を100%信用するわけにはいきません。なぜなら、記者が記事化し、ロイターのチェックを経た後に公開されているからです。副社長の意図とは異なる部分があるかもしれません。

そこで、副社長自身がどのように発信しているかを調べました。残念ながら、こちらは見つかりませんでした。このため、副社長の意図とは異なる可能性を常に考えつつ、ロイターの記事だけで考察してみます。

なお、ゆったり為替がいつも慎重に情報収集をする理由の一部について、少し記事化しています。こちらもご覧ください。

→ ブログ記事の引用に英語サイトを使うことが多い理由

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前置きが長くなりました。本題に入りましょう。上のロイターの記事は英語ですので、箇条書きで簡潔に要約します。

なお、この要約も、英語から日本語へという変換とともに、ゆったり為替の取捨選択が反映されています。外国語を完全に正確に訳すのは不可能です。正確に知るには、英語で直接読んで考えることをお勧めします。

(1)ビットコインはバブルである。
(2)適正価格は100米ドル前後、現在よりも99%低いあたり。
(3)ボラティリティがあまりに大きく、ゆうちょ銀行が売りで参入することはない。
(4)1990年代後半のドットコムバブルよりもひどい。
(5)ドットコムバブルのときは、ヤフーや楽天など、実際に使うユーザーがいた。
(6)ビットコインはそうではない。実生活で使っている人がいない 。
(7)ファイナンスの背景がない友人が、ビットコインの話をしだした。これは危険なサインだ。
(8)ファイナンスの背景がない人が話題にしだすと、その相場は暴落する。
(9)ただし、暴落の時期はわからない。
(10)BTC価格がUSD10,000あたりになると、上昇は止まるだろう。
(11)ビットコインは、いつか(10年以上後かも)、重要な決済手段になるだろう。

ゆうちょ銀行副社長の佐護勝紀(さご・かつのり)さんは、極めて素晴らしい経歴の持ち主です。ファイナンス分野において、ゆったり為替はその足元にも及びません。この状況でブログに意見を書くのは身の程を知らない行為かもしれませんが、ブログなので書いてみます。


(7)と(8)について、全面的に賛成

普段は相場で活動していない人が、ある相場について語るとき。それは、相場上昇の最終章でしょう。ゆったり為替の経験とも一致します。相場は、誰かが買うから上昇します。

・先見の明がある人が買う
→ 価格が上昇を始める
→ 価格上昇を見て、相場に関心がある人が買いだす
→ その上昇を見て、普段は相場に関心がない人も関心を持ちだす
→ 普段は関心がない人も、買いだす
→ その次に買う人は、もういない。すなわち、価格下落

この流れなのだろうと思います。実際に、このパターンを利用してビットコインでうまく利食いできました。その模様を書いた記事は下の通りです。

→ 仮想通貨(ビットコイン含む)を売り払ってしまいました!

これは、マスコミを題材にしています。一般主婦向けの番組で相場の上昇が大きく語られるとき、その情報を見て買う人は「最後の買い手」だと予想できます。すなわち、その後の価格下落を示唆しています。


適正価格は100米ドルかどうか、わからない

ここは賛成かどうかではなく、分からないという感想です。ビットコインの分析をしようと思っても、財務諸表はありません。ゆったり為替お得意の長期分析をしようにも、2009年以降の「短期間」しかチャートがありません。

FXのように、国家間の総合的な国力を比較して予想することもできません。すなわち、従来の方法では仮想通貨価格を分析するのが難しいです。

何か、別の方法が必要でしょう。あるいは、いくつも仮定を置いたうえでないと分析が難しいでしょう。その方法や仮定が分からないので、何とも言えません。ゆったり為替としては、ビットコインが100万円になっても0円になっても不思議はない、というスタンスです。

100米ドルが適正価格だ、という言葉ですが、ゆったり為替は以下の通り解釈しました。

「現在のビットコインは明らかに高すぎる。いつになるか分からないが、桁違いの価格下落に見舞われて、100分の1くらいになってもおかしくない。」

すなわち、100米ドルというのはキリがよくて分かりやすいから使った表現であり、詳細な分析の結果100米ドルだと算定したわけではないという理解です。

ここまで自分なりに解釈を進めると、ツイッターなどで書かれている1BTC=100ドルという理解と異なることが分かります。今回の理解の差は、大きくないかもしれません。しかし、自分なりの解釈とSNS等で騒がれている内容が「全く異なる」という結果になることもあります。

常に原文を読み、対象になった人や機関自身の発信も読んで、自分で考える。ゆったり為替にとって、この行動は必須です。

→ ブログ記事の引用に英語サイトを使うことが多い理由