467845-1日経新聞の報道によると、金融庁は、FXのレバレッジ規制を現在の25倍から10倍にするかも?だそうです。
→ 日経新聞の記事

ゆったり為替は、レバレッジ1倍未満~3倍で取引します。しかし、これが実現すると、極めて痛いです。使う見込みのない資金がさらに必要になるからです。

ゆったり為替は、超長期で保有するのが好きです。例えば、豪ドル/円を90円で10,000通貨買い、55円になっても強制ロスカットにならない資金を準備するとしましょう。この場合、現在の規制で必要な資金量は以下の通りです。

(1)取引金額の4%:
90円×10,000通貨×4%=36,000円

(2)90円で買って、55円まで下落しても耐えられる資金:
(90円-55円)×10,000=350,000円

必要な資金は、上の(1)と(2)の合計ですから、386,000円です。ゆったり為替にとって、(1)の36,000円が痛いです。可能ならば、1%以下にしてほしいです。というのは、ゆったり為替にとってですが、この部分の資金は活躍の場がないと見込めるからです。

米ドル円の長期保有については、USD/JPY=55円になることを想定して買います。豪ドル円ならば、50円割れや40円割れも考慮します。しかも、FX口座とは別に、銀行口座にも資金があります。

ここまでガチガチの資金管理をする場合、(1)の資金が活躍するとは思えません。レバレッジ規制が10%になる場合の必要資金について、上と同様に計算してみましょう。

(1)取引金額の10%
90円×10,000通貨×10%=90,000円

(2)90円で買って、55円まで下落しても耐えられる資金:
(90円-55円)×10,000=350,000円

合計で、440,000円です。上の場合と比較して、54,000円が余分に必要になります。実に痛いです。この試算例では、1万通貨で計算しています。10万通貨なら、54万円が追加で必要です。100万通貨なら、540万円です。

レバレッジが極めて低いトレードでも、レバレッジ規制の強化はデメリットでしかありません。短期トレーダーにとっては、さらに厳しいでしょう。


レバレッジ規制による保護を必要とする層が存在する


その一方で、最大レバレッジが25倍では高すぎるというユーザー層が、一定数存在することは事実でしょう。彼らを保護し、FX業者の経営破たんを回避するために、レバレッジ規制強化が検討されていると理解しました。

下のリンクは、金融先物取引業協会ホームページです。強制ロスカットになった個人や企業の様子を集計したものです。

→ ロスカット等未収金発生状況

相場が荒れると、強制ロスカットになる個人や会社が多数出てしまうことが分かります。下のキャプチャは、上のリンクからの引用です。赤枠で囲った部分で、多数の強制ロスカットが出ています。FX業者が(一時的とはいえ)回収できなかった金額は2,200万円にもなります。

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下のリンクは、強制ロスカット件数や金額が特にひどかったときの状況をまとめたものです。
→ ロスカット等未収金発生状況その2

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2015年1月のスイスショックが特にひどいです。34億円弱もの未収金が発生してしまいました。このショックの影響で、FXCMジャパンやアルパリジャパンが消えてなくなってしまいました。

しかし、ゆったり為替のような、ガチガチの資金管理をする人々については、レバレッジ規制を大幅に緩くしてほしいです。無登録の海外業者が日本向けに営業することは法律で禁止されていますが、海外業者を使いたいという人が増えるだろうな、と予想できます。