featured-imageゆったり為替が(個人的に)盛り上がっている仮想通貨です。しかし、FXと比べると、そのリスクの高さがどうしても目に留まります。

そこで、仮想通貨取引のリスクを確認しましょう。

この種の記事を書いてしまうと「仮想通貨は危ないんだ!」という感じになってしまうかもしれません。しかし、それは正しくないと思います。「FXの顧客保護の仕組みがあまりに完璧なんだ」という理解のほうが適切だと思います。

それくらい、日本のFXは顧客保護の仕組みが進んでいます(ゆったり為替としては、もっとユルくしてほしいくらいです…)。

仮想通貨の顧客保護の仕組みは発展途上であり、これからさらに進化するでしょう。


リスク1: カバー取引・自己ポジション


下のキャプチャは、仮想通貨の業界団体であるJCBA(日本仮想通貨事業者協会)からの引用です。7月末から8月にかけてのイベントについてのFAQですが…

jcba

FXが主戦場であるゆったり為替の視点ですと、赤枠部分が嫌です。「自己ポジションがある」取引所が存在することを、業界団体自らが表明しているからです。この表現だと、自己ポジションはかなり大きく、さらに、カバー取引も十分にしていないと読めてしまいます。

たとえば、ヒロセ通商(LIONFX)のホームページをご覧いただきますと、トップページにカバー先金融機関のロゴをズラッと並べています。かなりの場所を使っています。

なぜ、トップページという重要な場所に、カバー先金融機関のロゴを並べる必要があるのか。ゆったり為替の理解としては、「カバー先が充実していて、カバー取引をしていることが安全性のアピールになる」からです。

逆に言えば、自己ポジションが大きくてカバー取引のないFX業者は、怖くて使えません。金商法施行前のFX業界を思い出してしまいます。

では、カバー取引をしている取引所の例はどこか?ですが、ビットポイント(BITPoint)です。ビットポイントは正直にカバー取引をしているようです。というのは、カバー先との取引が十分にできないと、その旨を公表して取引を停止しているからです。

なお、ビットポイントは常にシステムを増強しています。ゆったり為替の知る限り、ビットポイントは今は取引停止はありません。問題なく取引できます。

取引サービス停止は、顧客にとって痛いです。しかし、カバー取引をしているという証明になります。ゆったり為替はこの正直さを高く評価し、仮想通貨をビットポイントに預けています。

なお、FX業者のカバー率等につきましては、過去記事「取引したくないFX業者:カバー取引」をご覧ください。


リスク2: 分別管理


FXの記憶をたどりますと、分別管理に良い記憶がありません。2008年の金商法施行前からFXをされている皆様は、ゆったり為替と同じ印象をお持ちだろうと思います。

しかし、仮想通貨取引所は分別管理です。これが意味すること。それをビットバンクが正直に公開しています。bitbank.ccのリスク警告ページから文章を引用します。

万が一、当社が事業を継続できなくなった場合は、お客様の資産についての対応含め会社更生法、民事再生法、破産法その他の倒産法や会社法等に基づき手続が行われますが、お客様から預託を受けた対象仮想通貨及び預託金を返還することができなくなり、お客様に損失が生じるおそれがあります。

FXの場合、私たちの証拠金は、信託銀行に保全されます。FX業者がどうなろうとも、私たちの資産は守られます。1億円預けていても同様です。しかし、仮想通貨は分別管理です。信託保全と比べて、顧客資産保全のレベルが劣ります。

取引所が破たんする場合、私たちの財産はどうなるでしょうか…。よって、財務状況が極めて強いと期待できる取引所を選ぶ必要があります。


リスク3: レバレッジ取引


ゆったり為替の知る限り、仮想通貨法が規制する範囲は、仮想通貨の交換及び保管です。よって、デリバティブ取引(レバレッジ取引)は規制の対象外です。

よって、レバレッジがとても高い取引サービスを提供できますし、顧客が追証を求められるような損失を出しても、「追証を負担しなくてもいいよ」という出血大サービスも展開できます。FXでは不可能です。

この出血大サービスと、リスク1のカバー取引をしていない状況が重なる場合、仮想通貨が大暴落(または大暴騰)したら取引所は大損になる可能性があります。

レバレッジ取引の法規制(あるいは、業界の指針)は、これから作られていくことでしょう。


しかし、仮想通貨業界はいい感じ


以上、取引所のマイナス面ばかり書いてきました。しかし、FXの歴史から比較すると、取引所はとても優秀です。FXと比べ、格段に短い時間でここまで法整備がなされました。

批判するのは簡単です。しかし、仮想通貨業界がこのスピード感で制度を作ってきたことを評価すべきでしょう。上で挙げた諸点については、いずれ解決されると予想します(分別管理は解決できないかもしれませんが…)。

というわけで、ゆったり為替は徐々に仮想通貨に資金を投入しています。怖がって何もしない方がもったいないという判断です。

→ とにかく安全度を重視したい場合の取引所選び