063511-2ゆったり為替は経済指標をほとんどチェックしません。先週金曜日昼にのんびりとチャートを見ていたら、いきなり乱高下!

「なんじゃ?」と思ったら、日銀の政策金利発表でした・・・。そこで、FOMCと日銀の政策金利発表後の値動き等を比較しましょう。 

FOMC(米国連邦公開市場委員会)の場合:

世界中の市場関係者が注目していた政策金利の引き上げです。少しでも対応を間違えれば、相場は大波乱となりかねない、とても難しい行動だったと予想します。

しかし、引き上げた時の相場の波乱はあまり大きくありませんでした。金利の上昇は株価の下落につながるものですが、当日の米国株は上昇で反応しました(翌日以降は下落)。

今後の相場がどのようになるか不明ですが、世界中でニュースになるような大きな仕事を、大きな波乱なく遂行した能力は賞賛に値すると思います。

下のキャプチャは、米ドル/円(USD/JPY)の日足です。トライオートからの引用です。白矢印の部分で米国の政策金利引き上げがありましたが、日足は穏やかな動きです。

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日銀の場合:

今回の政策変更はバズーカと呼ばれた以前の緩和にくらべ、とても小さいです。しかし、市場はびっくりしてしまいました。米ドル/円(USD/JPY)は短い時間で150銭近く乱高下し、金融緩和発表から数十分後には日足で円高に転換しました。

上のチャートで、白矢印の右、すなわち一番右の日足が、日銀の発表があった日です。大きく円安に振れたかと思えば、ドカンと円高になって終了した様子がわかります。

株価も大きく動いて、前日比下落で終了。市場との対話ができていないことがよくわかります。大丈夫か、日銀・・・。

いつの日かわかりませんが、日本も金融緩和から引き締め過程に政策を変える日が来ると思います。

しかし、今回のような小さな政策発動でも市場を乱高下させてしまう対話能力です。この状態で金融引き締めに転換したらどんなことになる?・・・というわけで、大きな不安を覚えてしまったというのが正直な感想です。

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ゆったり為替は外野の人間なので、結果論であれやこれやと自分勝手に考えてブログを書いています。しかし、将来の結果に責任を持ちながら政策を実行する政策担当者のストレスはどんなものだろう?と想像することがあります。

黒田日銀総裁は堂々とした風貌を持っていますが、その内心は穏やかでないかもしれません。ゆったり為替のような外野を黙らせるような手腕の発揮を期待します。

→ イエレン議長の手腕が高いことを証明!:米国政策金利引き上げ