035974報道を見ると、スイス国立銀行(スイスの中央銀行)の要人が「スイスフランが高すぎる」とたびたび発言しているようです。

そこで、現在のスイスフランの状況を確認しましょう。 

日本で円安・円高がどうこう・・・という話をする場合、多くは米ドル/円(USD/JPY)を対象にしているでしょう。スイスの場合はその地理的条件から、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)を基準にして話をすることになります。

そこで、EUR/CHFの過去2年ほどの推移を確認しましょう。

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何年にもわたってEUR/CHF=1.20の防衛ラインがありましたが、2015年1月15日に突如として終了しました。このため、スイスフランが大暴騰することとなりました。

上のチャートは月足終値を基準としています。このため、これではスイスフランの暴騰ぶりが十分に表現できていませんが、それでも急激な動きだったことが分かります。そしてその後、緩やかにスイスフランが弱くなりつつあるという流れです。

現在はEUR/CHF=1.10を少し下回る水準です。

この水準で、スイス国立銀行の要人は「スイスフランは高すぎる」と発言しているようです。以前、FXゆったりトレード派の過去記事で、スイスの財務大臣が「EUR/CHF=1.10あたりで落ち着くと予想している」旨の発言をしたことをお知らせしました。
→ ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)は1.10で落ち着く・・・か。

まだそんなに昔の話ではありません。

当時とは経済状況が異なりますし、財務大臣はスイス国立銀行の主要メンバーでもありません。そこで、スイス国立銀行はもう少しスイスフラン安の水準が適切と考えているのでしょう。

しかし、100pipsや200pips程度のスイスフラン高ならば、「スイスフランは高すぎる」だったり「いつでも為替市場で行動する準備がある」などと警告的な発言はしないでしょう。

というわけで、100pipsや200pips程度よりも、もう一つ桁が大きいスイスフラン安を希望しているのでは?と予想します。すると、EUR/CHF=1.20あたりを希望しているのかな・・・と、根拠に乏しいものの、そう思います。

→ スイス政策金利は据置:スイス国立銀行の声明に注目(2015年3月)
→ スイスショックで発生した損失の状況はどんな感じだろう?