「GDP600兆円」の実現可能性を考えてみた

071390-2安倍首相が「日本のGDPを600兆円にするぞ!」と景気の良い話をされたようです。そこで、この実現可能性や、実現することで発生する良いことを考えます。


GDP600兆円は可能か?

GDP600兆円が達成可能かどうか、ゆったり為替には分かりません。しかし、検討することはできますのでしてみましょう。

GDPを支出面から見た式は下の通りです。

GDP=民間最終消費支出+政府最終消費支出+総固定資本形成+在庫投資+(輸出-輸入)

式が長くて面倒すぎるので、在庫投資は変化なしとします。何年も先の在庫投資を予想するのは無理そうですし。すると、式は以下の通りになります。

GDP=民間最終消費支出+政府最終消費支出+総固定資本形成+(輸出-輸入)

さて、考えるべき点が4つに絞られました。GDPを大きくするにはどうしましょうか。政府最終消費支出は、長期的には増やすことは難しいでしょう。国の借金が大きすぎるので、消費支出よりも借金返済にお金を回したいところです。

よって、政府支出を増やすという選択肢はボツ。

総固定資本形成を増やそう!これはいいかもしれません。民間企業にどんどん設備投資してもらえば、この数字を増やすことができます。

しかし、設備投資をするためには、将来の稼ぎが期待できなければなりません。

そこで、何とかして民間最終消費支出をぐっと増やせばOK・・・しかし、人口が毎年数十万人規模で減りつつある日本で、民間消費を大幅に増やせるでしょうか。人口減の分をカバーするだけでも大変なのでは?

というわけで、輸出-輸入をメインにして増やすのだろうか?いう感じがします。そのためには現在の円安傾向を気合で維持し、輸出企業を優遇し、海外から企業をどんどん誘致して・・・ということになるのかもしれません。

GDP600兆円が達成されると良いことが起きる?

GDPが大きくなれば、その分国民の収入が増えることが予想されます。ということは、私たちの収入も増える可能性があるので喜ばしいことです。

今回はその視点でなく、日本の財政問題の面から眺めます。

日本の財政状況が劇的に改善?

日本の国債発行残高は、平成27年度末で807兆円の見込です(出典:財務省ホームページ)。そして、国債発行額は日本のGDP比で160%という、とんでもない数字になる見込みです(地方の債務なども含めると、205%になります)。

このため、日本の財政危機の懸念や噂が度々でてくることになります。

しかし、GDPが600兆円になったとしたら、どうでしょうか。GDP600兆円達成時期における国債発行残高が不明ですので807兆円のままだと仮定すると、対GDP比で134%になります。

借金を返済しなくても健全性が改善します。

これは、貯金が50万円の家計が100万円の借金をしていたら「どうしよう・・・」なのに、貯金が1000万円ある家計から見れば借金100万円は「あ、そう。」という感じになるのと似ています。

実際にGDPが600兆円になれば税収も増えるでしょうから、国債発行残高の伸び率を抑えることもできるでしょう。

あとは、どうやってそれを実現するか?そして、実現できるか?でしょう。

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