今週の大きなイベントと言えば、米国FOMCです。今月の政策金利引上げを予想する向きは少ないようですが、さて、どうなるでしょうか。

FOMCの資料を基にして考えましょう。 

下の表をご覧ください。2015年6月のFOMCで公表された資料です(引用元:FOMC)。FOMCメンバー17名が、今年末の政策金利水準がどこにあるかを予想したものです(表の一番左)。 

FOMC201506

これを見ますと、0%~0.25%という数字が2名います。すなわち、今年の政策金利引上げはないと考えているということです。そして、0.25%~0.50%、0.50%~0.75%、0.75~1.00%がそれぞれ5名という並びです。

今年のFOMCの開催月を確認しますと、7月、9月、10月、12月です。

0.25%ずつ引き上げて年末に1.0%を達成するには、今月のFOMCから毎月0.25%引き上げる必要があります。明確な根拠はないのですが、各種報道の印象を踏まえると、7月から毎回0.25%引き上げる可能性は低いかな、と思います。

9月から毎回0.25%引き上げれば、年末に0.75%となります。上の予想が現在も有効ならば、9月に引上げる可能性があるでしょう。

なお、「上の予想が現在も有効ならば」と書きました。これには理由があります。下は今年3月時点のFOMCメンバーの予想です。

FOMC201503

今年3月時点における2015年末の金利水準予想は、6月よりも全体的に高いことが分かります。1.0%を超えると予想していたFOMCメンバーは4名であり、最多の水準は0.50%~0.75%で7名いました。6月には、全体的に下方向に修正されたことが良く分かります。

3月から6月にかけて変化した内容が、これからも同様に起きると考える場合、年末の金利水準はさらに下方向に修正される可能性があります。

すると、仮に9月から政策金利を毎回引き上げる場合でも、毎回0.25%でなくて0.125%にするかもしれません。そうすると、年末には0.375%となります。極めてゆっくりとしたペースになります。

FOMCメンバーの発言を見ますと、最初の金利引き上げ時期よりも金利引上げペースが重要だというサインを送っているように見えます。

一般的には、金利引上げと言えば0.25%が伝統的な数字です。0.125%だとなったとき、「思ったよりも小さい数字でがっかりだ!」と考える筋が米ドルを売るかも・・・?この辺りは憶測というか想像というか、あまり考えてもトレードに応用しづらいです。

成り行きを見守りましょう。

→ 2004年の米国の政策金利引き上げ開始時、米ドル/円(USD/JPY)は円安になった?
→ 米国の金利引き上げ時期と米ドル/円(USD/JPY)の動き