トラッキングトレードの特集記事は本日が最終回です。お付き合いいただき、ありがとうございます。

今回は、トラッキングトレードの特徴をご紹介しましょう。 

トラッキングトレードでは、売買注文を出す範囲をあらかじめ決めて発注します。そして、相場が上に行けば発注の範囲も上に移動します。同様に、相場が下に行けば発注の範囲も下に移動します。


(1)為替レートが注文範囲よりも上に行ってしまうとき

当初の買い注文本数は3本だと仮定します(数字の1~3)。為替レートが上方向に動いて、想定変動幅(当初予定していた取引の範囲)を超えてくると・・・

201508 トラッキングトレード1

3のポジションを利食いすると同時に、4の新しい注文が発注されてポジションを持ちます。そして、一番下の1の注文が取り消されます。

201508 トラッキングトレード2

この結果、新しい注文は2~4となり、1~3よりも上方向に移動しました。為替レートが上方向に動くと、注文の範囲も同様に上に移動するのです。

201508 トラッキングトレード3



(2)為替レートが注文範囲よりも下に行ってしまうとき

当初の買い注文本数は3本だと仮定します(数字の1~3)。為替レートが下方向に動いて、想定変動幅(当初予定していた取引の範囲)を超えてくると・・・

201508 トラッキングトレード4

1を損切りすると同時に、4の新しい注文が発注されてポジションを持ちます。そして、1の注文は削除されます。

201508 トラッキングトレード5

この結果、新しい注文は2~4となり、1~3よりも下方向に移動しました。為替レートが下方向に動くと、注文の範囲も同様に下に移動するのです。

201508 トラッキングトレード6



(3)発注方法が特徴的かつ容易

一般的に、トラップ系の取引をするためには、以下の項目を考えて決めなければなりません。

・ 取引する通貨ペア
・ 買いか売りか
・ 1つの注文の数量(1,000通貨、10,000通貨など)
・ 何本の注文を出すか
・ 注文と注文の幅をどれくらいの広さにするか
・ 注文ごとの利益確定幅をどれくらいの広さにするか

ここで、トラップ系の取引をしたいと考えているAさんに登場していただきましょう。Aさんは考えています。

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・・・さて、トラップ系の取引をしようかな。

トラップ系と言えば、やっぱりAUD/JPYでしょ。スワップポイントが魅力だし。では、指値注文はどの範囲に出そうかな。今のレートを基準にして、5円の範囲かな・・・いや、10円かも。良く分からん。エイッ!10円の範囲にしよう!

注文1つの数量は・・・これも分からんから、1,000通貨でいいや。

おっと、注文と注文の幅を何銭にするかを決めないと。分からないことだらけだな。たくさん取引したいから、20銭ごとに発注することにしよう。利食い幅も同じにしよう。

ふう、やっと設定を決められた。では、この内容で発注しようかな!ん・・・入力してもエラーになってしまう。なぜ?・・・何と!証拠金が不足している?また考えるの?何をどう直したら良いのか分からないし、もうやめようかな。

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Aさんは、あっさりギブアップしそうな勢いです。Aさんほど簡単にギブアップしないとしても、設定を繰り返し考えて試行錯誤することはごく普通にあり得ることです。

限られた証拠金額で、どう設定してよいかわからない適切な設定って、何だろう?そもそも、どうすれば良いのか分からない。

このような状態になっても、全くおかしくありません。というのは、相場は常に変化するものです。できるだけ多くの状況に対応できる設定を探そうと考えるならば、試行錯誤せざるを得ないからです。

多くの時間と労力を投入できるならば良いですが、多くの人はそうではありません。

そこで、トラッキングトレードの出番です。わずかな操作で取引が可能になります(下のキャプチャ画面はトラッキングトレードの発注画面の一部です)。

201508 トラッキングトレード7

決めなければならないのは4つです。前のページでご紹介した、決めなければならない内容と比較すると、大幅に減っています。

1 通貨ペア
2 ボラティリティ参考期間(または、想定変動幅)
3 ポジション方向(買いか売りか)
4 この取引に投入する金額

通貨ペアとボラティリティ参考期間を選択すれば、想定変動幅が自動で算出されます。あとは、売買の方向と、このトラッキングトレードで使う資産の額を入力すれば設定完了という簡単さです。

最後に、トラッキングトレードに出てくる用語を2つ確認しておきましょう。

・ ボラティリティ参考期間
選択した期間の想定変動幅を、システムが自動で計算してくれます。

・ 想定変動幅
取引注文を発注する範囲です。この範囲で為替レートが動いてくれることが望ましいと言えるでしょう。

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