前回の記事で、想定変動幅をどのくらいにするかという案をご案内しました。今回は、その続きです。

実際の為替チャートを使って考察します。 


上のチャートは、2015年1月から2015年5月までのUSD/JPYの日足チャートです。このチャートの3月以降を抽出したチャートに、今回のシリーズ記事で示した取引開始時点や分析方法を当てはめてみましょう。

201508 トラッキングトレード日足usdjpy

青の横線は、4月以降のボックス相場の上限です。5月にそのボックス相場の上限を超えてきました。そこで取引を開始しても良いのですが、ボックス相場の第3回記事で書いたダマシが怖いのでさらに待ったとします(ここで取引を開始しても構いません)。

そして、最初の赤線の分だけ円安になり、その後、少しだけ(1日だけ)反落しています。その後、再び円安方向に動きました。ここで取引開始です。想定変動幅の上限は、赤の線の一番右上部分です。

この赤線の動きを見ると、アルファベットのNのように見えますので、ゆったり為替は「N字分析」と勝手に命名して使っています。

201508 N字分析

ただし、この分析方法は完璧ではありません。いつでもどこでも使用可能な万能な分析方法は存在しません。そこで、この分析方法が外れる場合に備えて、損切りを設定しなければなりません。

損切りを設定するとすれば、点Cのレートの少し下部分です。

為替レートが点Cの後に円安になって上昇していたものが、反落して点Cよりも円高になったとします。この場合、「直近安値がその前の安値よりも安い」という下落トレンドの定義に合致してしまうためです。

仮に下落トレンドの定義に合致してしまっても、そのままトレードを継続することは可能です。トラッキングトレードは、どこまでも相場についていきます。

しかし、仮に本格的な円高トレンドになってしまう場合、損失額が甚大になる可能性があります。そこで、ゆったり為替は、買いで勝負しているときに円高トレンドになっても取引を継続するという方針はお勧めしません。

以上で、上昇トレンドにおけるトラッキングトレードの設定ができました。実際のUSD/JPYの値動きを見ますと、上の赤線で示した目標値よりもさらに上に行っています。これはこれで構いません。

赤線はあくまで目標値を算出するための方法であり、その目標値は外れても仕方がないものだからです。また、トラッキングトレードは、相場の動きに合わせて自らトレードの範囲を変更させていきます。

USD/JPYが予想を超えてさらに上昇しても、トレードをする範囲も上方向にずれていきますので、トレードの機会を逃しません。

念のため、円高トレンドにある場合のトラッキングトレードの設定についても見ておきましょう。こちらは簡潔に図示していますので、上の円安の説明よりも分かりやすいかもしれません。

201508 トラッキングトレード:下落トレンド

赤線が為替レートの動きで、円高トレンドとなっています。直近安値である点Bを下回った点Dで売りのトラッキングトレードの開始です。想定変動幅は、C~Eです。あるいは、D~Eでも良いかもしれません。そして、損切りレートは点Cの少し上です。

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→ 3通貨ペアのトラッキングトレードに死角はあるだろうか?

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→ ボックス相場が終了するとき、どのようにトレードしようか(第3回/全6回)
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