トラッキングトレードでボックス相場を攻める3回目です。

第2回記事でボックス相場の見極め方をご紹介しました。次に、取引開始後にボックス相場が終了するとき、トラッキングトレードでどのようにトレードすれば良いのでしょうか。

放っておく?何か手を打つ? 

ボックス相場から上方向に離れる場合


下のチャートは、2015年1月~2015年5月のUSD/JPYチャートです。ボックス相場が終了すると、円安方向に抜けていきました。

201507トラッキングトレード:USDJPY円安抜け


このブログ記事では買いを基本としてトレードを考えましょう(そのほうが分かりやすいです)。よって、この値動きでトラッキングトレードをしていたら、見事に勝利を収めていたという結果になりました。

めでたし、めでたし・・・ではありません。この次はどうしましょうか?この相場でトラップ系(リピート系)の買いトレードを仕掛けていたら、現在はこのような状態でしょう。

・ 買いのポジションなし
・ 利益を確保

勝っているので満足ですが、このままでは次につながりません。そこで、面倒くさいのですが最も円高部分の注文を削除して、その分円安部分に注文を1本追加して・・・とやらなくても、システムが自動でその手続きをしてくれるのがトラッキングトレードです。

よって、今回のUSD/JPYで買いのトラッキングトレードを仕掛けていたら、円安方向に動いた後もしっかり利益を確保できていることが分かります。この辺りのシステムの動きについては、別の記事で説明します。


ボックス相場から下方向に離れる場合


上のチャートではボックス相場から上方向に離れましたが、下方向に離れてしまう場合も想定しましょう。ボックス相場から為替レートが離れていくときの典型的な動き3つについて考えます。


(1) 下落するかと思いきや、反転上昇するパターン

これはいわゆる「ダマシ」というものです。ボックス相場を離れて下落していますが、点Gで上昇方向に転換しています。さらには元のボックス相場を突き抜けて点Hまで到達しています。

201507トラッキングトレード:ダマシ1

この値動きで裁量トレードを狙う場合、下落したからといって売りで参入すると、点G以降の値動きで損切りになってしまいます。


(2) 下落するかと思いきや、再びボックス相場に戻るパターン

これは上の(1)と似ていますが、点Hでさらに円安方向に抜けることなく、再びボックス相場に戻るパターンです。

201507トラッキングトレード:ダマシ2


(3) 下落トレンドが本物であるパターン

そして最後に、ボックス相場を下方向にしっかり抜けていくパターンです。この値動きで、ずっと買いポジションを持っていると、損失が膨らんでしまいます。どこかで損切りが必要になるでしょう。

201507トラッキングトレード:ダマシ3

トラッキングトレードの特徴は、相場が動いたら、取引する範囲も自動的に修正しながらついていくことにあります。

その様子は記事を改めてご案内することにしますが、買っているときに取引する範囲を相場に合わせて動かす場合、上の(1)、(2)、(3)での損益状況はどうなっているでしょうか。

ボックス相場終了後のトラッキングトレードの損益状況


(1)の場合:

201507トラッキングトレード:ダマシ1

いくつかのポジションが損切りになって損失を確定している可能性がありますが、その後の円安への切り返しで、再び利益を得ています。この一連の値動きにより、トータルで利益になるか損失になるかについては、ここで判断することは難しいです。

損失になっているかもしれませんし、利益になっているかもしれません。


(2)の場合:

201507トラッキングトレード:ダマシ2

いくつかのポジションが損切りになって損失を確定している可能性がありますが、その後の円安への切り替えしで、再び利益を得ています。そして、再びボックス相場に戻っています。

ボックス相場はトラッキングトレードの得意とする相場ですから、その後も継続的にボックス相場が継続すれば、利益をどんどん積み上げていくことが期待できます。


(3)の場合:

201507トラッキングトレード:ダマシ3

トラッキングトレードは相場の動きについていきます。買いで取引していて円高方向に相場が進む時は、どんどん損切りが成立してしまいます。よって、この場合は、どこかで取引そのものを終了させる必要があるでしょう。

あるいは、下落トレンドが思いのほか小さく、どこかで再びボックス相場を形成する可能性もあります。この場合は、一時的な損切りで被った損失を、この新しいボックス相場で取り返していくことになります。

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以上、典型的な3パターンを確認しました。相場は変幻自在ですので、これ以外の値動きもあります。では、ボックス相場で買いのトラッキングトレードをしていて、相場が下方向に離れてしまう場合、ゆったり為替ならばどうするでしょうか。

相場が意図と異なる方向に動くときの、ゆったり為替の選択:
取引を中止して、現在のポジションを全て損切りする。

上の(1)や(2)の値動きになるように期待したいところですが、(3)の値動きになって損失が大きくなってしまう可能性があります。

そこで、先のボックス相場で得た利益が残っているうちに損切りして、次のボックス相場になるのを待ちます。どのようになればボックス相場になったといえるかについては、先の記事で既にご案内した通りです。

相場にどこまでもついていくというトラッキングトレードの性質は優秀ではありますが、「もしも」の場合に備えて、ゆったり為替ならば損切りです。


ここで、ボックス相場の復習をしましょう。トラッキングトレードで買いのトレードをしているとします。

1 ボックス相場の場合・・・利益

2 ボックス相場から円安方向に離れるとき・・・利益

3 ボックス相場から円高方向に離れるとき・・・取引を継続しても良いが、ゆったり為替ならば、利益が残っているうちに全てのポジションを決済して取引を終了

こうして眺めると、ボックス相場の場合は利益を確保して終了できる可能性が比較的高いように思います。継続的な円高になっても頑張ってトレードしてしまうときに、損失になってしまうでしょう。

続きは来週お届けします。

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→ 3通貨ペアのトラッキングトレードに死角はあるだろうか?

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→ トラッキングトレードで攻める(ボックス相場はこうやって見極めるべし!)(第2回/全6回)
→ トラッキングトレードでトレンド相場を攻める!(第4回/全6回)
→ トレンド相場の想定変動幅と損切り位置は?(第5回/全6回)
→ トラッキングトレードの特徴をバッチリ説明します!(第6回/全6回)