トラッキングトレードでボックス相場を攻略する2回目です。今回から本格的に考察しましょう。

どうなったらボックス相場だと判断すべきか

前回のボックス相場の説明では、「少しズルい」と思う読者の方がいらっしゃるかもしれません。というのは、チャートを後から眺めて、「これはボックス相場です」と説明しているからです。

これから相場がどのように動くのか分からない状況の中で、ボックス相場なのか違うのかを判断できなければなりません。

それでは、どのように判断すれば良いのでしょうか。ここで、上昇トレンドの定義を考えます。下落トレンドは上昇トレンドの逆と考えてください。為替レートが上昇するパターンには、いくつかあるでしょう。例えば、こんな感じです。

201507トラッキングトレード:上昇

ただの右肩上がりの線に見えますが、これは為替レートが一直線に上昇している様子を表しています。日足チャートなどでは、ずっと一方的に上昇しかしないという形はなかなかお目にかかれないでしょう。

多くの場合は、上昇するなかでも多少の下落がみられるものです。

そこで、右肩上がりながらジグザグとしている形を模式的に書いてみます。これは典型的な上昇トレンドの一つです。

201507トラッキングトレード:上昇トレンド

直近高値Cは、その前の高値Aよりも高いです。そして、直近安値Dは、その前の安値Bよりも高いです。高値がどんどん高くなり、安値もどんどん高くなる。これが典型的な上昇トレンドの定義です。

念のために、典型的な下落トレンドも確認しましょう。直近高値Dがその前の高値Bよりも安く、直近安値Cがその前の安値Aよりも安くなっています。これが、典型的な下落トレンドの定義です。

201507トラッキングトレード:下落トレンド

もちろん、いつもこのようにトレンドができるというわけではありません。上の例は典型的な例です。ここで、上昇トレンドが崩れてボックス相場ができる様子を考えましょう。

201507トラッキングトレード:ボックス相場

A→B→C→Dと、順調に上昇トレンドが形成されています。その後も実線の通りに為替レートが進むかと思いきや、点Eのところで下落しました。点Eは点Cよりも低い位置にありますから、上昇トレンドの定義から外れます。

次に、下落トレンドができたのかどうかを確認します。すると、点Fで上昇に転じました。これは下落トレンドの定義にも当てはまりません。ここに至って、この相場はボックス相場だと判定可能です。

では、2014年12月~2015年4月のUSD/JPYチャートをもう一度概観しましょう。

201507トラッキングトレード:USDJPYその2

点Cは点Aよりも低い位置にあります。上昇トレンドではありません。そして、点Dは点Bの上にあります。あるいは、同じぐらいの位置にありますから少し表現を変えますと、点Dは点Bよりも下にありません。

そこで、この相場はボックス相場だということになります。

トラッキングトレードで実際に設定する場合は、想定変動幅をC~Dの範囲にします。実際の為替レートの推移をみますと、為替レートの動きは概ねC~Dの範囲に収まっています。

C~Dの間でどこに買い注文を出そうかな・・・と考える必要はありません。想定変動幅やこのトレードに投入する対象資産の額を設定すれば、システムが自動的に適切な取引設定を計算してくれます。では、この相場はその後どうなったでしょうか。2015年5月の推移を追加しましょう。(次回に続く)

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