ギリシャを取り巻く情勢が混とんとしています。

数年前まではPIIGSなどと呼ばれ、問題諸国の一員でしかなかったのですが、今となっては他の諸国は復活の道を進み、ギリシャだけがまだ泥沼でもがいているかのようです。

そこで、ギリシャの長期金利の推移を概観しましょう。 

データの引用元はECBです。

greece-interest-rates-201506

1993年ごろにも長期金利の利率が20%を超えていた時期がありました。そこから徐々に金利は下落を続け、2005年には3.5%を下回る水準まで下落しました。

ユーロの信用力もあっての数字なのでしょう。

その後、じわじわと金利が上昇を始めます。リーマンショックを耐えて2009年には一時的に下落に転じますが、2010年からギリシャ危機が発生します。一気の金利上昇です。一時は25%を優に超える水準まで金利が上昇していることが分かります。

その後、ECBやユーロ圏諸国の努力もあり、ギリシャの金利は再び低下を始めます。2014年には6%を下回る水準まで復活しています。

ということは、年率25%を上回るときにギリシャ国債を買った人は、2014年に売却していれば大儲けできたということになります。

・ 高い金利 → 金利収入が大きい
・ 金利の低下 → 債券価格の上昇と同義

あの時期にギリシャ国債を買った個人がいたとすれば、それは素晴らしいことです。大きなリスクを取った見返りとしての利益をしっかり確保できた可能性があります。

しかし、2014年から再び金利が上昇して現在に至ります。上のグラフでは2015年5月までの数字が書いてあります。6月末の数字は飛んでもないことになっていると予想できます。ECBから発表されましたら、皆様にお知らせしたいと思います。

ここで指摘しておくべきだと思うのは、2014年末にはギリシャの金利が上昇を始めていたという事実です。6月末にユーロ圏のギリシャ支援が期限を迎えることは始めから分かっており、この時期になると騒動になるということを債券投資家は予見していたということになります。

ある一国の好不調をみるバロメーターとして株価を見ることはあるでしょうが、債券価格(=債券金利)を見ることはあまりないかもしれません。債券も重要なバロメーターの一つだと分かります。

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