南アフリカの経済データと政策金利の関係を探るシリーズです。今回は、南アフリカの輸出入を調べます。

輸出(財・サービス)から確認しましょう。データの引用元は南アフリカ準備銀行です。
縦軸の数字がとても大きくなっていますが、単位は百万ランドです。

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2003年から輸出高が勢い良く伸び、リーマンショック後に急降下しました。しかし、2003年水準まで下落することは無く、2005年水準辺りで踏みとどまって再び上昇過程にあります。

2009年以降の上昇スピードが2003年~2007年よりも穏やかになっているのは、生産高の傾向と同じです。生産高は2013年から横ばいになっているように見えましたが、輸出に関しては上昇傾向が継続しています。既にリーマンショック前の最大値を超えています。

次に、輸入(財・サービス)の状況を確認しましょう。

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輸入についても、輸出と似たような傾向を確認できます。輸出に比べて上下の振れ幅が小さいようなイメージを持ってしまいますが、これは縦軸の目盛が異なることが原因です。よって、輸入も輸出と同じように上下動しながら推移しています。

2012年以降を見ますと、輸入の伸びが止まっていることに気付きます。

では最後に、輸出から輸入を引いた額のグラフを確認しましょう。これがプラスで推移していれば黒字、マイナスならば赤字です。

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2003年当時は大きな黒字だと分かります。それが次第に黒字幅を減らしていき、リーマンショックを経てもその傾向は変わりませんでした。そして、2011年に赤字に転落しています。

赤字になるとさらに下向きの速度が速くなっているように見えますが、2012年に突然ブレーキがかかり、今度は黒字方向に進んでいる様子が分かります。

収支は大幅黒字が良いというわけでもなく、逆に赤字ならば即ダメというものでもありません。ただ、赤字は外貨準備高の減少を招いて長期的には通貨安の原因になり得ます。このため、今後の輸出入の動向を時々確認する価値はあるでしょう。
 
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