昨日は南アフリカの消費者物価指数(CPI)上昇率と政策金利の関係を確認しました。

本日は、南アフリカの産業生産高と政策金利の関係を概観しましょう。 

下のグラフは、産業生産高(季節調整済み)のグラフです(南アフリカ準備銀行ホームページから引用。以下同じ。)。

sa-manufacturing-production-201506

リーマンショックあたりでぐっと下方向に低下しています。その後、緩やかに回復していることが分かります。

2004年~2008年の生産高の上昇ペースと比べると傾きが緩やかですが、リーマンショック後もギリシャショックなどが続いたことを考えれば、傾きが緩慢になるのは仕方がないかもしれません。

局地的によく見ると、2013年からは時折大きく落ち込むこともあり、全体的な水準としても横ばいのように見えます。

では、上のグラフに南アフリカの政策金利を重ねてみましょう。

sa-production-interest-201506

2004年からの時期を見ますと、産業生産高が上昇を始めてもしばらくは政策金利が下落していることが分かります。生産高が上昇に転じて数年経過してから、政策金利も上向きになっていることが確認できます。

2009年後半以降の生産高の上昇過程でも同様の傾向がみられます。ただし、政策金利の上昇開始までに4年ほど要しており、この点からも生産高の上昇速度の緩慢さを見ることができます。

とはいえ、生産高が上昇を始めてから時間差をおいて徐々に政策金利が引き上げられる、という関係は維持されているようです。

ということは、今後の生産高の向上の度合いによってはさらに政策金利が引き上げられると考えることも可能です。今後の生産高の推移に注意を払う価値があるでしょう。
 
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