スイスがいきなり政策を変更してから最初の政策金利発表を迎えました。

政策金利(LIBOR3か月物)は据え置きとなりましたが、その後の声明に注目です。スイス国立銀行は金利やスイス経済をどのように評価しているのでしょうか。

政策金利:
-1.25%~-0.25%(変化なし) 

声明の概要は以下の通りです。(引用元:スイス国立銀行) 

・ スイスフランは極めて過大に評価されており、弱くなるべきだ
・ スイス国立銀行は為替市場での活発な活動を継続する
・ 2014年12月の見通しに比べて、消費者物価指数(CPI)上昇率見込を以下の通り修正する

(修正前) 
2015年 -0.1%
2016年 +0.3%

(修正後)
2015年 -1.1%(1.0%下方修正)
2016年 -0.8%(0.5%下方修正)

・ 2014年12月の見通しに比べて、実質経済成長率を以下のとおり修正する

(修正前) 2%
(修正後) 1%未満(1%下方修正)

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政策変更により、CPI上昇率及び経済成長率を下方修正しました。CPIは2014年末から再びマイナス圏にあり、プラス圏に復帰するのは2017年と見込まれています。

2012年~2013年もマイナス圏だったことを考慮すれば、スイスはデフレに陥っているという理解で良いと考えます。

為替レートをEUR/CHF=1.20以上に維持できなかったことを受けて、経済成長率も下方修正しました。失業率もいくらか上昇すると見込んでいます。


以前の記事で、ゆったり為替のユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)に対する短期的な見通しは、 再びスイスフラン高になりうるというものでした。しかし実際には、スイスショック後にさらにスイスフラン高が進むことはあまりなく、EUR/CHF=1.0台で上向きに進んでいます。

2015年1月のEUR/CHF=1.20撤廃後に大きくスイスフラン高になった後、不自然にスイスフランが安くなることが複数回ありました。市場ではスイス国立銀行の介入なのでは?と噂されていたようです。

声明でも、「スイス国立銀行は為替市場での活発な活動を継続する」とありますので、スイス国立銀行が市場介入をしていたという理解で良いと考えます。

今後のスイスフランですが、スイス国立銀行はスイスフラン安を希望しています。その通りになるかどうかはユーロ圏次第という感もあります。ゆったり為替は、長期的にはスイスフラン安になると見込んでいます。

→ 今後のスイスフランの値動き予想