先ほど、ニュージーランド準備銀行(ニュージーランドの中央銀行)が政策金利を発表しました。3.5%で維持でしたが、同時に発表された声明の内容が再び変わっています。

今後の金利推移を想定するためにも、その声明を確認しましょう。

ニュージーランド準備銀行声明要旨(同銀行HPから引用)

・ 政策金利を3.5%に据え置く
・ 原油価格の下落はエネルギー価格下落を意味し、家計の購買力を改善し企業のコストを引き下げる
・ 建設需要と家計の収入に支えられ、ニュージーランドの成長率は3%である。
・ 財政再建や為替レートなどが経済の重荷である。
・ ニュージーランドドル(NZD)は不当に高い。今後もNZDの下落を予想する。
・ 2015年を通じ、物価上昇率は目標値を下回ることが予想される。
・ 今後の政策金利については、上昇させる場合も下落させる場合も、経済データ次第である。


再び政策の調整がなされました。時系列で確認しましょう。

2014年9月 : 更なる金融引き締めが必要になると予想しています。
2014年10月 : 上の文言を削除するも、金融引き締めトレンドにつき言及しています。
2014年12月 : 今後、政策金利引き上げが必要になる時期が来る見込としています。
2015年1月 : 政策金利を維持。引き下げ(down)の単語が出てきました。

金利の引き下げという単語が出ていますが、声明全体として金利を下げるという調子は弱いです。次の一手は未定であり据え置きだということです。声明全体から受け取れる印象は、「経済は好調だがリスク要因が多い」ということです。リスク要因として干ばつも記載されています。これは天候次第なのでどうしようもありません。

原油価格の下落は、ニュージーランドの物価下落に大きな影響を与えているようです。短期的には物価の下落につながるでしょうが、中長期では経済活動の活発化からニュージーランド経済に利益をもたらしてくれることが期待できます。

昨年からの声明の流れを見ますと、当初想定された政策金利2%程度の引き上げプランはほぼ完全に消え去り、再び金利を引き上げるかどうかは経済情勢次第という判断の模様です。

→ ニュージーランドの金融政策を確認しよう(2014年10月の政策金利)