最近はEUR/CHFについて書くことが減ってしまいました。

今回は、日々のEUR/CHFの値動きでなく、もう少し長期的な視点からEUR/CHFを眺めましょう。 

最初に、2009年から現在に至るまでのEUR/CHFチャートを眺めましょう。
EURCHFチャート1

2010年~2011年のスイスフラン高が強烈です。それを受けて、現在のEUR/CHF=1.20の防衛線が設定されました。そこで、2012年以降の値動きを確認しましょう。

EURCHFチャート2

2012年以降の値動きは単純ではありません。ゆっくり概観しましょう。

☆ 2012年半ばまで:
EUR/CHF=1.20をわずかに上回る水準で推移し続けました。この期間にスイスは巨額の市場介入を実施したことが予想されます。日本の場合は介入額を公開しますが、スイスは公開していません。このため、いくらスイスフランを売ったかを確認することは困難です。

当時、スイス国立銀行(スイスの中央銀行)の主要メンバーは、EUR/CHF=1.4台が適正水準だと発言していた記憶があります(根拠となる情報を見つけられなかったため、ただの記憶です)。

なお、この時期に一度かつ一瞬だけ、EUR/CHF=1.20を下回りました。すぐに1.20を上回りましたが。


☆ 2013年:
大きく動意づいています。最高でEUR/CHF=1.26くらいまで上昇しています。
ゆったり為替は、このころEUR/CHFのトレードから撤退していました。EUR/CHF=1.20から遠く離れすぎてリスクが高いと判断したためです。


☆ 2014年:
スイス中央銀行にとって誤算だったのは、11月30日に実施された国民投票でしょう(ゆったり為替にとっても痛い誤算でしたが・・・)。市場参加者に、EUR/CHF=1.20を守れないリスクを現実的なものとして認識させるに十分な出来事でした。

なお、EUR/CHFのあるべき水準について、スイス国立銀行の要人が1.28くらいだと言っていたような記憶があります(これも記憶にすぎず、根拠記事を探せませんでした)。1.4からずいぶん下がっちゃった・・・とガッカリしたことを覚えています。

そして現在。スイス中銀の政策変更がありましたが、EUR/CHF=1.20~1.21で推移しています。


☆ 今後の見通し:
今後どうなるか、誰にも分かりません。よって、以下の見通しも単なる予想にすぎませんが、以下のように考えています。
・ EUR/CHF=1.20は死守される
・ 永遠にユーロ圏が低迷するとは考えづらく、2015年以降、再びEUR/CHFが上昇する場面がある

→ どこよりも詳しい!スイス中銀の政策変更(2014年12月18日発表分)
→ 国民投票を経て、スイス国立銀行の政策はどうなった?