042504先日、四半期に1度のスイス国立銀行(スイスの中央銀行)の金融政策評価が公表されました。
EUR/CHF=1.20を割り込ませない旨を書いているのは前回と同じですが、大きく異なる点を見つけました。

そこで、その内容を確認しましょう。

EUR/CHF≧1.20を維持することについて・・・

前回: もし必要ならば、必要に応じて更なる措置を取る準備ができている。
     If necessary, it is prepared to (中略), and to take further measures as required.
今回: もし必要ならば、直ちに更なる措置を取る。
     If necessary, it will take further measures immediately.

今回のほうが強い表現となっています。

また、日本ではほとんど報道されていないように見受けられますが、スイスではデフレ危機が目の前に迫っています。スイス国立銀行は今回の政策評価で、インフレ見通しを引き下げました。もう少しで継続的なデフレになってしまいそう・・・そんな感じさえします。

日本の例を持ち出すまでもなく、ひとたびデフレになると、そこからの脱却は容易ではありません。スイスは日本のデフレを見て、スイスもデフレになることは何としてでも回避しなければ!と思っていることでしょう。デフレ回避のために手段を尽くすと予想します。

デフレ回避のためにスイス国立銀行ができる方法の一つは、EUR/CHFレートを引き上げることです。そして、ありあまる通貨を市場に流通させてスイスフランの価値を下げるのです。すなわち、デフレの反対でインフレです。さじ加減が難しそうですが。


今月のスイス国立銀行の政策金利決定を受けて、EUR/CHFは下落しました(スイスフラン高)。しかし、市場参加者が予想しないタイミングでのEUR/CHF上昇措置発動に注意する必要がある、とゆったり為替は考えています。

→ 2014年6月の金融政策評価の記事はこちら:スイスの金融政策を確認しよう

→ EUR/CHFのスワップポイント
→ EUR/CHFが1.20を下回るとき
→ 続・EUR/CHFが1.20を下回るとき