トルコ国旗トラリピでトルコリラ/円が採用されますので、様々な視点から分析を試みています。

今回は、トルコ中央銀行(トルコの中央銀行)の議事録から、トルコの政策金利決定過程を覗いてみましょう。 

議事録公開日: 2014年9月3日
政策決定会合: 2014年8月27日

議事録は3部構成になっていますが、それがとても特徴的です。それぞれの部のタイトルを和訳しますと、

1. インフレーションの進展(5段落)
2. インフレーションに影響を与える要因(5段落)
3. 金融政策及びリスク(7段落)

キーワードは「インフレーション」です。トルコ中央銀行にとって、インフレーションが最も大きな関心事項だということが分かります。とにかくインフレを何とかしたい・・・そういう気合が伝わってきます。


「3.金融政策及びリスク」を概観しますと、

・ 金融引き締め政策は一定の成果を上げている。
・ 干ばつや食料価格の上昇が課題である。
・ 地政学的なリスクが課題である。
・ インフレ見通しに大きな改善がない限り、緊縮的な金融政策が維持されるだろう。
・ 中銀の緊縮政策は、財政規律が維持されることを前提としている。

トルコは干ばつだそうです。食料価格の上昇が大きいそうで、市民の生活は大変そうです。物価上昇率に見合う分だけ給料が上がっていれば良いのですが。地政学的リスクは、干ばつと並んで中銀にはどうしようもないリスクです。

食糧価格については、短期的には改善の見通しが立っていないと書いてあります。このため、少なくとも短期的には中銀の金融引き締め政策が継続されると予想できます。

また、財政規律と構造改革が大切だということが最後の2パラグラフにわたって強調されています。これら二つが大切だとは、日本でも良く言われることですが・・・。トルコの政治については全く知らないゆったり為替ですが、この強調ぶりから予想するに、トルコの政治には中央銀行から見て釘を刺しておきたい状況がみられるのかもしれません。


トルコ中央銀行総裁ちなみに・・・左の方が、トルコ中央銀行総裁の Dr. Erdem Basci さんです。
(トルコ中央銀行ウェブサイトから引用)

どの中央銀行も、政治から様々なプレッシャーを受けながら使命を果たしています。トルコ中央銀行も例外ではないでしょう。穏やかな顔をしていらっしゃいますが、日々の仕事は厳しいものがありそうです。


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