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トレーダーの日常生活

紙にチャートを描くメリット

2014年4月26日

かつて、ゆったり為替はチャートを紙に描きまくっていました。具体的には、ポイント・アンド・フィギュアです。

これができるのは、スイングトレードだからだと思います。デイトレードだと大変です。そこで、チャートを紙に描くメリットを考えます。

チャートを紙に描くデメリット

メリットを考える前に、先にデメリットを簡潔に確認しましょう。こちらは、特に言及するまでもなく分かるように思います。

  • 面倒臭い
  • 時間がかかる
  • 大きな紙が必要になる
  • 保管が面倒くさい

こんなところでしょうか。

FX業者のシステムにログインすれば、カラーで美しいチャートを見られます。インジケータも、簡単に表示できます。

なのに、なぜわざわざ紙に描くのか?という感じになります。

メリット

では、メリットを確認してみましょう。

値動き一つ一つに意識を向けられる

取引画面でチャートを眺める場合、ローソク足1つ1つへの注目度は小さくなりがちです。

全体的な形や流れをざっと見て、キーポイントとなるローソク足とその周辺について、注目します。

その他のローソク足については、見えているけれども意識されないという扱いです。

一方、紙に描く場合、毎日の値動き一つ一つを目で確認して、紙に転記します。このため、取引画面なら流してしまう為替レートでも、一定の注意を払うことになります。

すなわち、「本来なら注目すべきなのに、自分の知識不足等から飛ばしていた為替レート」を減らすことが可能です。

縮尺の変化がない

この意味ですが、チャートを見ながら確認しましょう。下は、ユーロ米ドルの日足チャートです(DMMFXから引用)。

ユーロ米ドルのチャート

上のチャートは、特に問題ありません。レンジで動いていると分かります。縦軸を見ますと、1.22~1.25くらいで動いていることが分かります。100pipsごとに横線が引かれています。

数か月間、この値動きが続きますと、頭もこの値動きに慣れてきます。すなわち、1日あたり50pips~100pipsくらい動き、レンジで推移していると認識します。

そして、下のチャートは、レンジが終わった後のユーロ米ドルです。チャート左側の白枠は、上のチャートの値動きです。

ユーロ米ドルのチャート

今までは、チャート画面いっぱいにレンジが表示されていました。しかし、下落トレンドになると、レンジは上の方に追いやられて、小さくなりました。

それに伴い、縦軸の表示範囲も広くなります。1.15~1.25くらいになっています。250pipsごとに横線が引かれています。

上側のチャートでは、100pipsごとでした。

この大きな変化に対して、頭がついていけないことがあります。すなわち、トレードできずに画面をただ眺めるだけになります。

チャートの設定を変えて、縦軸の広さを一定に保つこともできます。この場合、チャートの全貌を見るためには、画面を上下に動かす必要があります。

すなわち、チャート全体を把握するのが難しくなります。

多くの場合、縦軸の広さは自動調整にしているのでは?と思います。

紙の場合、この種の問題はありません。チャートが上下に大きく動いて紙が足りなくなれば、紙を追加すればOKです。

どこで何があったかを記録できる

何か重要なイベントがあったとしましょう。そして、為替レートが動きました。

紙の場合、これを記録するのは簡単です。チャート内に書けばOKです。

FX業者のチャートも、日々進化しています。チャート内に、自分でメモを書ける機能を実装しているところがあります。

よって、紙のチャートだけができるというわけではありませんが、次の項目と合わせて考えると、紙の方が有利かなと思います。

過去チャートが消えることもない

FX業者のチャートの場合、日足で5年も10年も前を表示できるわけではありません。

サービス開始以来のチャートを全て表示すると、あまりに重くなってしまいます。そこで、ある程度昔のチャートについては、表示できないようにしています。

この場合、チャート内にタイプしたメモも、消えてなくなります。

すると、「10年前のあのときの様子はどんなだったかなあ?」というのを確認できません。しかし、紙なら、可能です。

ただし、これを必要とするのは、長期に渡るバックテストをする人だけかもしれません。

チャートを紙に描くべきか

では、多くの人にとって、チャートを紙に描く価値があるかどうか?を考察してみます。

結論としては、「気合があるならやってもいいけれど、必須ではない」だと言えそうです。

日足や週足でトレードする場合は、紙に描くのも選択肢になりそうです。1時間足などだと、忙しすぎて間に合わないのでは?と思います。

ゆったり為替は、紙に描いてきました(2019年11月時点で、もう描いていませんが)。

具体的には、ポイント・アンド・フィギュアのチャートを描いてきました。それが今のトレードにどれくらい貢献しているか、正直なところ分かりません。

(少なくとも、マイナス効果ではないと思います。)

明示的に分かるのは、取引画面でローソク足チャートを見ると、自動的に脳内変換してポイント・アンド・フィギュアのチャートが理解できるという点です。

取引画面でポイント・アンド・フィギュアのチャートを見ると、とても見づらいです。×と〇がひたすら並んでいるわけですから、それは仕方ないです。

ポイント・アンド・フィギュアを表示できないFX業者は、いくつもあります(見づらいから)。

この点、脳内変換で理解できるようになるなら、メリットになります。

まだFXで継続的にプラスの成績を出せず、どのようにして良いかもわからず途方に暮れているなら、チャレンジする価値があるかもしれません。

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