030265ゆったり為替のトレード戦場風景」において、チャートを紙に書いているという話を書きました。

これができるのはスイングトレードだからだと思いますが、わざわざ書いている人は少数派だと思います。
そこで、チャートを紙に書く利点を書いてみます。 
 
 
例えば、こんな感じのチャートをディスプレイで見ているとします。
チャート例1
どうということのない、ただのボックス圏です。
このチャートが、ディスプレイの画面全体に表示されています。

しかし、次の瞬間、為替が大きく動きました!
チャート例2

左側半分のなだらかな線は、上に描いたボックス圏の部分です。
要するに、為替相場が動意づいて大きく上方向に動いたので、ボックス圏だった部分がなだらかな線みたいに潰れてディスプレイに表示されているのです。

このとき、青の矢印部分でロングを建てていれば利益をがっぽり得られます。

しかし、です。

動きが大きくなる前、ボックス圏のなだらかな部分がディスプレイ全体に表示されていました。
それが脳裏に焼き付いています。

上昇相場に入ると、為替レートは、ついさっきまで画面いっぱいに表示されていたボックス圏のはるか上にあります。
「今はもう高すぎて買えない」という心理が先行してしまい、実際のレート変動に心が追い付きません。

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この心理状況を簡単に体験したいと思うならば、米国雇用統計発表時にUSD/JPYのチャートを眺めると良いかもしれません。

この感覚は、日足であっても同様です。
過去の小さな価格変動に慣れてしまい、動意づいたときに怖くてポジションを持てないのです。


紙に書けば、値動きが小さいときは視覚的にも小さくなります。
過去と比べて今は動きが全然ない、ということが瞬時に分かります。

そして、動意づいたときも、過去の値動きが大きかった時と比べてどうか、というのが一目で分かります。画面をスクロールする必要はありません。紙を見るだけです。

為替レートの変動に心が十分に追いついています。
ポジションを持つことが怖いという感情は、大きく減少するでしょう。

紙に書くというのは、大して時間がかかる作業ではありません。
1通貨ペアにつき、毎日1分もかかりません。
書いた後に、しばらくチャートを分析するための時間が必要なくらいです。

あとは、やる気があるかどうか、です。