両建てトラリピ検証シリーズの3回目です(全10回)。
このシリーズは毎回長い記事となってしまい、すみません。

今回は、「両建てトラリピの難題」で考察した問題点の解決策を探ります。

AUD/JPYを題材にして考えます。
長期で考えると、AUD/JPYの高値は105円、安値は55円、平均値は80円くらいです。

5円といった狭い幅でのトラリピは、前回みたとおり、チャートを適切に読むことができる中級者以上向けの方法だと思います。
よって、考察の対象から外します。

このシリーズでは、トラップの範囲を可能な限り広く取る場合を考えます。


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1 ショートの数量を減らす
無題
ロングの数量に比べて、ショートを少なくするという方法です。

ショートを少なくしても、為替レートが105円→55円→105円と動くとき、ショートが多数残ります。 
105円→55円→105円でなくても構いません。高値→安値→高値と動けば、ショートのみが残ります。

毎日のスワップ損が大きくなるとともに、レンジを外れた場合の損失が大きくなります。

ただし、ショートの数量を十分に少なくすれば、スワップ損やレンジを外れた際の清算損は限定的となりますので、この方法を採用することを検討できるでしょう。


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2  高値でロングを建てない、安値でショートを建てない
無題
この方法は、レンジを外れた時の損失を減らす方法です。 

AUD/JPY=110円でショートを全て清算するとき、50円台や60円台のショートポジションがないならば、清算した時の損が限定的になります。

55円~80円はロングのみ、80円~105円はショートのみにすると、レンジを外れた時の損失を制御しつつ、いつでもトラリピで利益を狙えます。

ただし、レートが上がっても下がっても利益を得られるという状態ではなくなりますので、魅力という点では今一つかもしれません。 

このため、ロングとショートが混在する部分を作りつつ、高値でロングを建てず、安値でショートを建てないという方法を採用することになるのではないでしょうか。

この方法の場合、為替レートが高値にあるときのスワップポイントはマイナスですが、リピートで得られる利益で何とかしのげるのではないかと思います。


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上記の1と2を組み合わせる方法もあるでしょう。 

私としては、両建てのトラリピは管理するのが厄介だという印象がぬぐえません。
「トラリピをしたい通貨ペア」で列挙した条件に合致する通貨ペアで、ロングのみの運用をするほうが楽です。

ただし、M2Jが提供している通貨ペアで、その条件を満たすものはないかもしれません。
その場合は、手動でトラリピをするか、MT4でプログラムを構築することになるでしょう。 

次回に続きます。 

→ M2Jのトラリピで押さえておくべき3つのメリット

両建てトラリピ検証シリーズ
その1: トラリピしたい通貨ペアの条件  
その2: 両建てトラリピの難題 
その3: リスクを制御した両建てトラリピ 
その4: トラリピでレンジを外れるときの対応 
その5: 両建てトラリピをしても良さそうな通貨ペア 
その6: AUD/NZDのスワップポイントと為替レート 
その7: AUD/CADのスワップポイントと為替レート 
その8: ヒストリカル・ボラティリティを比較する 
その9: EUR/CHFの両建てトラップ系取引  
その10: 両建て取引検証シリーズ:まとめ